心臓血管外科

ご挨拶

心臓血管外科の治療において重要なのはアフターケアです。術後の定期点検ときめの細かいメンテナンスがなければ長期的な健康は維持できません。
 また、不調が起きた場合には、治療(手術)を受けた病院に一刻も早く運んでもらう必要があります。治療経過を把握している病院でなければ的確な処置を受けられない可能性があります。
 気付かぬうちに全身に問題を抱えていることも多く、我々は他科との緊密な連携をとっています。
 治療を考えられている方は、冬でも通院可能な交通の便、一刻を争う状況で搬送可能な距離か、総合的な治療は可能かなどを熟慮した上で病院を選択する必要があります。
 当科のスタッフは、医師のみならず全ての職種が論文執筆や研究会発表を行って最新最善の医療を提供できるよう常に努力を続けています。
 入院が必要になった場合には、患者さんの気持ちに寄り添い、笑顔で献身的な看護をいちばん大事にしています。  
 治療に一区切りがつき、状態が安定しましたら、地域医療支援病院 として地元の医療機関(連携医療機関検索)と連携し、皆様の大切な人生の永続的な健康管理をさせていただきます。

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施設認定(心臓血管外科)

  • 心臓血管外科専門医認定機構認定基幹施設
  • 日本脈管学会認定研修指定施設
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会認定施設
  • 日本ステントグラフト実施基準管理委員会認定腹部ステントグラフト実施施設
  • 日本ステントグラフト実施基準管理委員会認定胸部ステントグラフト実施施設
  • 札幌医科大学心臓血管外科卒前教育関連施設

トピックス

当科の佐藤宏医療部長が、小樽市立病院誌第12巻に掲載された学術業績の中から「最優秀賞」に選出され表彰されました。

佐藤宏医療部長の論文がEuropean Journal of Cardio-Thoracic Surgery(EJCTS:ヨーロッパ心臓胸部外科学会雑誌)に掲載されました。構想6年、ようやく実を結びました。要旨

心臓血管外科専門医認定機構が規定する基幹施設として2023/1から5年間の更新が承認されました。

2023/10/4からオーストリアのウィーンで開催された第37回欧州心臓胸部外科総会(European Association of Cardio-Thoracic Surgery Annual Meeting)で当科の佐藤宏主任医長が大動脈瘤手術時の選択的脳灌流に関する研究報告を行いました。

2023/10/26から慶應義塾大学主催の第64回日本脈管学会が開催され、当科の深田穣治副院長が会長要望演題「戦略的胸部大動脈治療」で胸腹部大動脈瘤に対する当院の取り組みついて発表しました。

外来担当医表

 
午前田宮

深田
{手術}
深田

小松
{手術}田宮

佐藤
午後佐藤(予約のみ)
{手術}深田

専門外来/下肢静脈瘤

[血管ドック]
※1
{手術}深田

佐藤(予約のみ)
【診察受付時間】(新患)午前8:00~11:00 (再来)午前8:00~11:30 午後1:30~3:00
【診察開始時間】午前8:40 午後1:30
※1 水曜日の午後は、下肢静脈瘤外来・血管ドックも行っています。
※ 新患は紹介状持参の方のみの診察となります。
心臓血管外科
医師不在日
不在医師備考
※現在、医師不在日はありません。
※随時更新していますが、急な変更等によりお知らせができない場合もありますので、ご理解をお願いいたします。

診療内容の概要

 小樽市立病院心臓血管外科は、最新鋭のハイブリッド手術室、IVUS(血管内エコー装置)、80列3D-CT、3テスラMRIを備え、大動脈のステントグラフト手術をはじめ、さまざまな血管手術を安全かつ低侵襲に行っています。我々は、血管内治療と外科手術(バイパス術など)の両者に習熟し、それぞれの利点と欠点を理解して患者様の全身状態、病変に応じたベストな治療法で対応しています。
 また、循環器内科との連携により小樽・後志管内唯一の心臓血管センターとして、虚血(きょけつ)性心疾患、心臓弁膜症などの心臓病に対応しています。より重症な患者様に対しても、ICU看護師、麻酔科医師、臨床工学技士などのプロフェッショナルなスタッフと共に最善の治療が24時間可能な環境を整えています。

高度で先端をいく治療機器

ハイブリッド手術室

病院建設時に手術室の一部屋にカテーテル検査装置(血管X線撮影装置)を組みこみ、クリーンな環境での血管手術を可能としました。造影剤でリアルタイムに血管内を観察しながらステントグラフトや下肢動脈硬化の手術が可能です。出来上がりを造影して確認し、わずかな異常を見逃さず長期にわたって確実な形に修復することができます。

血管内超音波(IVUS)

大血管にも使用できるIVUSを導入している施設は限られています。手術中に超音波装置のついたカテーテルで血管内をくわしく観察し、術前の診断が正しいか術中にきめ細かく再評価することが可能です。ステントグラフトを内挿した後に、正確に留置されているか、内挿後の血流が正常かなど手術の出来栄えを評価することができ、より完成度の高い手術が可能になります。

クロッサーシステム

閉塞して硬い石のようになってしまった血管を貫通させる“クロッサーシステム”をいち早く導入しました。完全閉塞した固い血管にガイドワイヤーを通過させる医療機器です。クロッサーシステムを導入するためには厚生労働省からの指導で、認定されたトレーナーによる講習を受けなければなりません。

主な検査項目

心臓エコー

超音波で心臓の動きや心臓弁について観察します。

血管エコー

動脈や静脈の病変部位を直接観察できます。

3D-CT(3次元CT)

3次元画像により、動脈瘤の形態や、血管の閉塞部位、冠動脈の病気を評価します。

血圧脈波検査

上肢、下肢の血圧を比較し、下肢動脈閉塞の程度を評価します。血管の硬さも測定します。

SPP(皮膚灌流圧(かんりゅうあつ))

血圧脈波検査ではわからない皮膚レベルの微小循環を評価します。

APG(空気容積脈波)

見た目ではわからない下肢のむくみを定量的に評価します。

サーモグラフィー

表から放射される赤外線をカメラでとらえて体温を評価します。

血管ドック

CTにて大動脈の動脈硬化の状態(石灰化、動脈壁の性状)を観察し、将来的に動脈瘤など命にかかわる疾患に進行しないか評価します。頸動脈エコーにて動脈硬化(プラーク)の進行度を評価します。足関節上腕血圧比(ABI)を計測し、足の血流が低下(閉塞性動脈硬化症)していないか確認します。その他、非侵襲的検査(痛みのない検査)を組み合わせて総合的に全身の動脈硬化の状態を評価します。
血管ドック詳細

*いずれの検査も外来で受けることができます。 

疾患および治療法について

閉塞性動脈硬化症

どちらか一方の足が冷たい。いつも同じ距離の歩行でふくらはぎがだるくなったりしびれたりするものの、休むと症状がとれる。60歳以上、糖尿病の方、喫煙者あるいは喫煙していた方によく起こります。悪化を防ぐために通院で飲み薬を用います。症状が強い場合には二泊三日の入院で血管内治療を行うことがあります。さらに重症の場合にはバイパス手術を行うこともあります。

(閉塞性動脈硬化症についての詳細はこちら)

大動脈瘤

普段、症状はありません。60歳以上、血圧が高い方で、破裂するまで気づかないことが多く、突然の腰痛、腹痛で発症します。基本は破裂する前に治療することです。動脈瘤がそれほど大きくない場合には飲み薬で血圧をコントロールし、年に一二度CT検査をして経過を見ます。大きい場合には破裂を予防するためにステントグラフト手術を行います。その場合の入院期間は4日~1週間程度です。動脈瘤の形状によっては人工血管置換術が必要になる場合があります。

大動脈瘤についての詳細はこちら

虚血性心疾患

数分で消える胸、首、歯茎などの圧迫感、持続する胸の激しい痛み、不安感などが症状です。40歳以上、喫煙者に多く発症します。大半の患者さんは血管内治療(循環器内科)の適応になりますが、手術になる場合もあります。症例に応じて心臓を止めずに(心拍動下)手術を行います。

(虚血性心疾患についての詳細はこちら)

心臓弁膜症

動悸、息切れ、呼吸が苦しい、体のむくみなどが起こります。まずは通院で飲み薬よる治療をさせていただきます(循環器内科)。心臓の機能がひどく悪化する前に手術をした方がいい場合があります。症例に応じて小さな開胸で体に負担のかからない方法を行います。

(心臓弁膜症についての詳細はこちら)

大動脈解離

発症するまで症状はありません。血圧が高い方で、突然の激しい背部痛、下肢痛、意識消失などで発症します。二週間程度入院し、点滴、飲み薬によって血圧のコントロールを行います。将来的に大きな手術が必要になりそうな時や大動脈解離に伴う危険な合併症を起こしている方にはステントグラフト手術をした方がいい場合があります。重篤な症例には緊急で人工血管手術をしなければならないこともあります。

(大動脈解離についての詳細はこちら)

下肢静脈瘤(専門外来:毎週水曜日午後)

足の静脈がボコボコ盛り上がる。片足の疲労感、むくみ、痛みが数カ月単位で悪化します。専門の麻酔科医が管理する全身麻酔、入院治療(2泊3日)をご希望の方は当院で治療させていただきます。

(下肢静脈瘤専門外来についてはこちら)

学会・論文実績 2020-2023年

全国総会、国際学会、地方会 
2020年
  1. Total Arch Replacement の術後有害事象発生リスク因子の同定:低体温循環停止時間予測モデルの有用性.
    佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦, 川原田修義, 他.
    2020/9/28 第73回日本胸部外科学会総会(名古屋大学)
  2. Risk prediction for major adverse outcome in Total Arch Replacement: investigation for usefulness of the estimation model of hypothermic circulatory systemic arrest time.
    Hiroshi Sato, Joji Fukada, Yukihiko Tamiya.
    2020/10/8 34th European Association of Cardio-thoracic Surgery Annual Meeting(Barcelona, Spain)
  3. 抗凝固薬の中止により自然軽快したEVAR後type2エンドリークによる腹部大動脈破裂の1例.
    深田穣治, 佐藤宏, 田宮幸彦.
    2020/11/27 第48回日本血管外科学会総会(東京医大)
2021年
  1. 日常診療に関わる抗血栓療法、降圧療法の重要性.
    札幌医科大学医学部心臓血管外科学講座 助教中島智博先生(座長 深田穣治).
    2021/3/22 札樽ハートWEBセミナー(小樽市立病院)
  2. 当院における腹部大動脈瘤手術の10年成績:遠隔期成績改善のための適切な術式選択.
    佐藤 宏, 深田穣治, 田宮幸彦.
    2021/4/8-10 第121回日本外科学会定期学術集会(千葉大学)
  3. 私の視点からみた弓部大動脈手術における脳保護の歴史(特別講演).
    深田穣治.
    2021/9/12 第26回日本体外循環技術医学大会北海道地方会(小樽市立病院)
  4. 急性A型大動脈解離に対するFrozen Elephant Trunk technique 20例の臨床成績.
    佐藤 宏, 深田穣治, 田宮幸彦.
    2021/9/13 第4回北海道外科関連学会機構合同学術集会
  5. 腕頭動脈高度狭窄、左鎖骨下動脈閉塞、冠動脈前下行枝高度狭窄に対する外科的血行再建術の1例.
    深田穣治, 佐藤 宏, 田宮幸彦.
    2021/10/14-10/16 第62回日本脈管学会総会(旭川医科大学)
  6. 急性A型大動脈解離に対するFrozen Elephant Trunk technique:臨床成績とremodelling予測因子の解析.
    佐藤宏.
    低侵襲化が進む弁膜症手術:対応可能になった高齢患者に対する抗凝固療法にも触れて.
    札幌医科大学心臓血管外科学講座 主任教授 川原田修義.
    2021/10/29 第4回小樽心臓血管カンファレンス(小樽市立病院)
  7. 中等度低体温循環停止による弓部置換術に対する温度の解析:冷却度と臨床転機の関係.
    佐藤 宏, 深田穣治, 田宮幸彦.
    2021/10/31-11/3 第74回 日本胸部外科学会定期学術集会(慶応義塾大学)
2022年
  1. 中等度低体温循環停止による弓部置換術に対する温度の解析:冷却度と臨床転機の関係.
    佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦, 他.
    2022/3/5 第52回日本心臓血管外科学会学術総会(埼玉医科大学)
  2. 急性A型解離術後の慢性解離性動脈瘤に対し再開胸弓部置換術+Open Stent Graftを使用した1例.
    佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦.
    2022/3/12 第121回日本臨床外科学会 北海道支部総会(市立函館病院)
  3. 心臓血管外科であつかう心臓疾患について.
    深田穣治.
    2022/4/22 第1回岩内心臓血管外科セミナー
  4. 当院における冠動脈バイパス術の遠隔期20年の成績.
    佐藤宏.
    2022/9/2 第5回小樽心臓血管カンファレンス(小樽)
  5. 当院における心臓血管外科手術の現状.
    札幌医科大学心臓血管外科講師伊庭裕先生.
    2022/9/2 第5回小樽心臓血管カンファレンス(小樽)
  6. 急性A型解離術後基部拡大に対するPiehler法を用いた基部置換術の1例
    佐藤宏, 岩代悠, 深田穣治, 田宮幸彦.
    2022/9/10-11 第5回北海道外科関連学会機構合同学術集会(HOPES:札幌医科大学)
  7. 1 debranching TEVAR後のtype1a endoleakによる弓部瘤拡大に対して弓部置換術+Open Stent Graftを施行した1例.
    岩代悠, 佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦.
    2022/9/10-11 第5回北海道外科関連学会機構合同学術集会(HOPES:札幌医科大学)
  8. 低体温循環停止による上行置換・弓部置換の一時的脳機能障害に対する温度解析.
    佐藤宏, 岩代悠, 深田穣治, 田宮幸彦.
    2022/10/5-8 第75回日本胸部外科学会定期学術集会(東京大学)
  9. 心臓血管外科における大血管疾患について.
    深田穣治.
    2022/10/17 第2回岩内心臓血管外科セミナー
  10. 下肢のmalperfusionを伴う急性大動脈解離に対し末梢血管用ステントによる真腔拡大が有効であった2症例.
    深田穣治, 岩代悠, 佐藤宏, 田宮幸彦.
    2022/10/27-29 第63回日本脈管学会総会(日本医科大学)
2023年
  1. 地域医療支援病院承認にむけた逆紹介率向上に対するメディカルクラークの役割
    谷口広美, 都築万里子, 澤里あづみ, 対馬澄(メディカルクラーク), 綿貫留美子, 村田美香子, 福士由紀子(看護部), 中千尋(患者支援センター), 佐藤宏, 深田穣治
    2023/2/17 第13回小樽市病院局発表会(小樽市立病院)
  2. 当院における冠動脈バイパス術の遠隔期20年成績
    岩代悠, 佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦
    2023/3/3 小樽市医師会会員研究発表会
  3. 冠動脈バイパス術におけるradial artery graftの遠隔期20年成績
    佐藤宏, 岩代悠, 深田穣治, 田宮幸彦
    2023/3/23-25 第53回日本心臓血管外科学会学術総会(旭川医大)
  4. 脳malperfusionを合併した急性A型大解離に対し頸部分枝末梢の非解離部から選択的脳灌流を先行して弓部置換+FETを施行した1症例
    深田穣治, 岩代悠, 佐藤宏, 田宮幸彦
    2023/5/31-6/2 第51回日本血管外科学会総会(国際医療福祉大学)
  5. 冠動脈バイパス術におけるradial artery graftの遠隔期20年成績
    佐藤宏
    2023/7/8 第14回胸部外科アカデミー (札幌医科大学)
  6. 心室中隔穿孔に対する右室アプローチダブルパッチ法での閉鎖術時に三尖弁置換術を要した1例
    佐藤宏, 小松茂樹, 深田穣治, 田宮幸彦
    2023/9/10 第107回日本胸部外科学会北海道地方会(胸部外科分科会)
  7. 高度癒着を伴う慢性A型大動脈解離に対してInclusion法で中枢吻合を行なった一例
    小松茂樹, 佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦
    2023/9/9 第107回日本胸部外科学会北海道地方会(胸部外科分科会)
  8. 心筋梗塞後心室中隔穿孔に対する治療戦略
    佐藤宏(座長:阿久津内科医院院長 阿久津尚孝先生)
    2023/9/22 第6回小樽心臓血管カンファレンス(小樽市立病院)
  9. 七転び八起の国産補助人工心臓開発
    山崎健二(米国University of Pittsburgh元准教授、東京女子医科大学元主任教授)
    2023/9/22 第6回小樽心臓血管カンファレンス(小樽市立病院)
  10. Temperature Analysis for Transient Neurologic Dysfunction after Proximal Aortic Repair with Hypothermic Circulatory Arrest
    Hiroshi Sato, Keitaro Nakanishi, et al.
    2023/10/3-7 37th European Association of Cardio-thoracic Surgery Annual Meeting(Vienna, Austria)
  11. 低体温循環停止による上行置換・弓部置換術後の一時的脳機能障害に対する温度解析
    中西敬太郎, 佐藤宏, 他
    2023/10/19-21 第76回日本胸部外科学会定期学術集会(東北大学)
  12. 脳脊髄合併症の低減と根治性を重視した広範囲大動脈瘤に対する三期的ハイブリッド手術の1例
    会長要望演題:戦略的胸部大動脈治療
    深田穣治, 小松茂樹, 佐藤宏, 田宮幸彦
    2023/10/26, 27 第64回日本脈管学会総会(慶應義塾大学)
論文
2020年
  1. Long-Term Clinical Outcomes of Thoracic Endovascular Aortic Repair for Arch Aneurysms with the Najuta Thoracic Stent-Graft System.
    Hiroshi Sato, Joji Fukada, Yukihiko Tamiya, Nobuyoshi Kawaharada. et al
    Ann Vasc Dis 2020; 13: 384-389.
  2. 抗凝固薬の中止により自然軽快したEVAR後type 2エンドリークによる腹部大動脈瘤破裂の1例.
    深田穣治, 佐藤宏, 田宮幸彦.
    日本血管外科学会雑誌 2020; 29: 37–41
  3. 若年者の外傷性大動脈損傷に対しchimney technique を用いた胸部ステントグラフト内挿術で救命した1症例.
    佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦.
    小樽市立病院誌 2020; 19: 91-93
  4. 下肢静脈瘤の重症度と動脈硬化パラメーターの関連についての検討.
    藤澤康聡, 深田穣治, 田宮幸彦, 佐藤宏.
    静脈学 2020; 31: 95-99
2021年
  1. Impact of Instructions for Use and Endoleaks on Long-term Mortality after Treatment for Abdominal Aortic Aneurysm.
    Hiroshi Sato, Joji Fukada, Yukihiko Tamiya, Nobuyoshi Kawaharada. et al
    Ann Vasc Surg 2021; 12: 309-317
  2. Antiatherosclerotic phenotype of perivascular adipose tissue surrounding the saphenous vein in coronary artery bypass grafting.
    Takuma Mikami, Masato Furuhashi, Nobuyoshi Kawaharada, Joji Fukada. et al
    JAHA 2021; EPUB Vol 10: Issue 7
  3. 腕頭動脈高度狭窄、左鎖骨下動脈閉塞、 冠動脈前下行枝高度狭窄に対するバイパス術による完全血行再建術の1例.
    深田穣治, 佐藤宏, 田宮幸彦, 他
    小樽市立病院誌 2021; 10: 47-52
2022年
  1. Estimation Model for Hypothermic Circulatory Arrest Time to Predict Risk in Total Arch Replacement.
    Hiroshi sato, Nobuyoshi Kawaharada, Joji Fukada, Yukihiko Tamiya. et al
    Ann Thorac Surg 2022; 113: 256-263
  2. Morphometric predictors of aortic remodeling after frozen elephant trunk repair of type A dissection.
    Hiroshi Sato, Joji Fukada, Yukihiko Tamiya.
    Ann Vasc Surg 2022; 84: 179–186
  3. 下肢のmalperfusionを伴う急性大動脈解離に対し末梢血管用ステントによる真腔拡大が有効であった2症例.
    深田穣治, 岩代悠, 佐藤宏, 田宮幸彦.
    小樽市立病院誌 2022; 11: 51-58
  4. 開心術後食事支援プログラムの導入.
    伊藤大輝(看護部), 佐藤宏, 深田穣治, 他
    小樽市立病院誌 2022; 11: 43-49
2023年
  1. Comparison of phenotypes in subcutaneous fat and perivascular adipose tissue surrounding the saphenous vein in coronary artery bypass grafting.
    Takuma Mikami, Hiroshi Sato, Joji Fukada, Yukihiko Tamiya. et al.
    Circulation Journal 2023; 87: 791-798
  2. Temperature analysis of aortic repair with hypothermic circulatory arrest to quantify the injury by cooling.
    Hiroshi Sato, Joji Fukada. et al.
    Interdiscip Cardiovasc Thorac Surg. 2023;36:ivac282.
  3. Twenty-year outcomes of free and I-composite radial artery grafts for coronary artery revascularization.
    Hiroshi Sato, Joji Fukada, Yu Iwashiro, Yukihiko Tamiya.
    Surg Today 2023; 53: 1132-1138.
  4. 脳の灌流障害を併発した急性A型大動脈解離に対する外科治療の課題.
    深田穣治, 小松茂樹, 佐藤宏, 田宮幸彦, 古川浩司, 新谷好正.
    小樽市立病院誌 2023; 12: 41-45
  5. 低体温循環停止による上行・弓部置換術に対する冷却侵襲定量化のための温度解析
    佐藤宏, 深田穣治, 田宮幸彦, 他
    北海道外科学会機関誌 2023; 68: 46-47
院内学習会
  • 心臓血管外科:心臓疾患について
    深田穣治
    2021/11/18
  • 心臓血管外科:大血管疾患について
    深田穣治
    2021/12/16
  • 心不全、呼吸不全って?
    深田穣治
    2022/12/14、21
  • 循環と呼吸
    深田穣治
    2023/8/24
  • 心臓外科手術におけるiNO(一酸化窒素吸入療法)の周術期管理
    臨床工学科 難波泰弘
    2023/12/21
  • 2022年度札幌医科大学胸部外科同門会賞
    Morphometric predictors of aortic remodeling after frozen elephant trunk repair of type A dissection.
    Sato H. 
    Ann Vasc Surg 2022; 84: 179–186

  • 2022年度小樽市立病院優秀論文賞
    Estimation Model for Hypothermic Circulatory Arrest Time to Predict Risk in Total Arch Replacement.
    Sato H. 
    Ann Thorac Surg 2022; 113: 256-263

座長
  • 2021/3/22 札樽ハートセミナー 深田 穣治(日常診療に関わる抗血栓療法、降圧療法の重要性:演者:札幌医科大学心臓血管外科助教 中島智博先生)

  • 2021/10/29 第4回小樽心臓血管カンファレンス 深田 穣治(低侵襲化が進む弁膜症手術:演者:札幌医科大学心臓血管外科主任教授 川原田修義先生)

  • 2021/10/31-2022/1/11 第74回日本胸部外科学会定期学術集会 オンデマンド口演 心臓実験・再生医療 深田穣治

  • 2022/9/2 第5回小樽心臓血管カンファレンス 深田穣治(当院における心臓血管外科手術の現状:演者:札幌医科大学心臓血管外科講師 伊庭裕先生)

  • 2022/9/11-12 第4回北海道外科関連学会機構HOPES 佐藤宏

  • 2023/3/23-25 第53回日本心臓血管外科学会学術総会 セッションテーマ:血管(A型解離)深田穣治

  • 2023/9/22 第6回小樽心臓血管カンファレンス 深田穣治(七転び八起の国産補助人工心臓開発:演者:米国University of Pittsburgh元准教授、東京女子医科大学元主任教授 山崎健二先生)

  • 2023/10/19-21 第76回日本胸部外科学会定期学術集会 セッションテーマ:縦郭炎 深田穣治

手術数  2022年-2023年

  2022年2023年
心臓大血管大動脈弁手術1115
胸部人工血管置換術1718
胸部ステントグラフト内挿術76
冠動脈バイパス術115
僧帽弁手術35
三尖弁手術 45
大動脈基部置換術13
胸腹部大動脈置換術32
心室中隔穿孔閉鎖手術21
収縮性心膜炎手術01
腹部大動脈手術腹部人工血管置換術26
腹部ステントグラフト内挿術2127
閉塞性動脈硬化症手術バイパス手術2837
血管内手術4658
内シャント手術新規内シャント手術5869
内シャントの修復術1718
下肢静脈瘤手術1011
手術総数242276

紹介率・逆紹介率 2022年-2023年

紹介率 (%) 逆紹介率 (%)
2022 97 607
2023951264

医師紹介


深田 穣治 Joji Fukada 副院長・理事

資格など

資格

  • 医学博士
  • 臨床研修指導医
  • 心臓血管外科修練指導医
  • 日本胸部外科学会指導医
  • 日本外科学会指導医
  • 日本脈管学会認定脈管指導医・修練責任者
  • 腹部ステントグラフト指導医
  • 胸部ステントグラフト指導医
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施医
  • 日本血管外科学会認定血管内治療医

学会役員

  • 日本心臓血管外科学会国際会員
  • 日本胸部外科学会評議員
  • 日本心臓血管外科学会評議員
  • 日本血管外科学会評議員
  • 日本胸部外科学会北海道地方会評議員
  • 日本血管外科学会北海道地方会評議員
  • 日本心臓血管外科学会北海道支部委員

その他

  • 令和5年度 医療事故調査制度「管理者・実務者セミナー」受講済み
経歴
  • 札幌医科大学卒業
  • Pittsburgh大学 心臓胸部外科
  • Jackson Memorial病院 心臓胸部外科
  • 札幌医科大学心臓血管外科学講座 臨床教授
  • 札幌医科大学大学院医学研究科 臨床教授
専門分野
  • 冠動脈疾患、弁膜症、大動脈瘤、大動脈解離の手術
  • 大動脈疾患に対するステントグラフト治療
  • 閉塞性動脈硬化症に対する手術、血管内治療
  • 下肢静脈瘤の治療
筆頭著者の論文

共著論文を含めた総数130以上

  1. Fukada J, Morishita K, Komatsu K, Abe T. Influence of pulmonic position on durability of bioprosthetic heart valves. Ann Thorac Surg 1997, 64:1678-1681.
  2. Fukada J, Morishita K, Komatsu K, Sato H, Shiiku C, Muraki S, Tsukamoto M, Abe T. Is atrial fibrillation resulting from rheumatic mitral valve disease a proper indication for the maze procedure? Ann Thorac Surg 1998, 65:1566-1570.
  3. Fukada J, Schena S, Tack I, Ruiz P, Kurimoto Y, Pang M, Aitouche A, Abe T, Striker LJ, Pham SM. FK409, a spontaneous nitric oxide releaser, attenuates allograft vasculopathy in a rat aortic transplant model. Circ Res. 2000, 87: 66-72.
  4. Fukada J, Kurimoto Y, Ruiz P, Aitouche A, Zeevi A, Li S, Kubota T, Pham SM. Long-term survival of rat cardiac allografts by intrathymic plus portal venous injections of donor bone marrow cells and short-term tacrolimus immunosuppression. Transpl Int. 2001, 14:311-319.
  5. Fukada J, Schena S, Tack I, Ruiz P, Kurimoto Y, Pang M, Aitouche A, Abe T, Striker LJ, Pham SM. Nitric oxide donor FK409 attenuates the development of neointimal hyperplasia in a rat aortic allograft model. Transplant Proc. 2001, 33:536-537.
  6. Fukada J, Morishita K, Kawaharada N, Yamada A, Harada H, Abe T. Less-invasive thoracic aortic aneurysm repair: report of a case. Ann Thorac Surg 2002, 74:1244-1246.
  7. Fukada J, Morishita K, Naraoka S, Kawaharada N, Tabata A, Hyodoh H, Abe T. Significance of distal fenestration in graft replacement for chronic aortic dissection. J Cardiovasc Surg 2002, 43:655-656.
  8. Fukada J, Morishita K, Kawaharada N, Yamauchi A, Hasegawa T, Satsu T, Abe T. Isolation of cerebral perfusion for intraoperative cerebral malperfusion in type A aortic dissection. Ann Thorac Surg 2003, 75:266-268.
  9. 深田穣治, 数井暉久, 田宮幸彦, 森下清文, 池田勝哉, 越野督央, 中島慎治, 光島隆二, 安倍十三夫. Marfan 症候群に併発するStanford A 型大動脈解離に対する外科治療戦略. 日胸外会誌 1997, 45:724-728.
  10. 深田穣治, 森下清文, 田宮幸彦, 川原田修義, 光島隆二, 田畑哲寿, 安倍十三夫. 選択的脳灌流法を用いた枝付きグラフトによる弓部大動脈全置換術の適応: 病型からみた再評価. 胸部外科2002, 55:1087-1096.
  11. 深田穣治, 森下清文, 川原田修義, 安倍十三夫, 栗本義彦, 浅井康文. 大動脈瘤治療の最前線(低侵襲化への挑戦). 日本医事新報 2002, 4080:17-21.
  12. 深田穣治, 田宮幸彦, 藤澤康聡. 脊髄保護における選択的脳灌流の役割-急性A型大動脈解離手術例の経験から-. 日心血外会誌 2013, 42:59-62.
  13. 深田穣治, 佐藤宏, 田宮幸彦. 抗凝固薬の中止により自然軽快したEVAR後type 2エンドリークによる腹部大動脈瘤破裂の1例. 日本血管外科学会雑誌 2020; 29: 37–41
  14. 深田穣治, 岩代悠, 佐藤宏, 田宮幸彦.下肢のmalperfusionを伴う急性大動脈解離に対し末梢血管用ステントによる真腔拡大が有効であった2症例. 小樽市立病院誌 2022; 11: 51-58
  15. 深田穣治, 小松茂樹, 佐藤宏, 田宮幸彦, 古川浩司, 新谷好正. 脳の灌流障害を併発した急性A型大動脈解離に対する外科治療の課題. 小樽市立病院誌 2023; 12: 41-45
筆頭演者の学会発表

国内総会シンポジウム:21、国際学会:12 以下その一部

  1. Fukada J, Aitouche A, Zeevi A, Ruiz P, Kubota T, Kurimoto Y, Li S, Pham S. A combination of intrathymic and portal venous injection of donor bone marrow cells produces lomg-term survival of cardiac allografts in high responder rat strains. In: 25th Annual Scientific Meeting of the American Society of Transplant Surgeons: 1999 May 19-22: Chicago, U.S.A.
  2. Fukada J, Schena S, Tack I, Ruiz P, Kurimoto Y, Pang M, Aitouche A, Striker G, Striker L, Pham S. Exogenous nitric oxide (FK409) transplant arteriosclerosis in rat aortic allograft model. In: South Florida Chapter of the American College of Surgeons: 2000 May 3: Hollywood, U.S.A.
  3. Fukada J, Kurimoto Y, Schena S, Aitouche A, Ruiz P, Zeevi A, Kubota T, Pham S. Long-term survival of the rat cardiac allografts by intrathymic plus portal injections of donor bone marrow cells and short-term Tacrolimus immunosuppression. In: First Congress of the International Pediatric Transplant Association: 2000 Aug 23-25: Venice. Italy
  4. Fukada J, Schena S, Tack I, Ruiz P, Kurimoto Y, Pang M, Aitouche A, Abe T, Pham S. Exogenous nitric oxide attenuates allograft vasculopathy. In: XVIII International Congress of the Transplantation Society: 2000 Aug 27-Sep 1: Rome, Italy
  5. Fukada J, Schena S, Tack I, Pang M, Ruiz P, Kurimoto Y, Aitouche A, Abe T, Striker L, Pham S. The effect of FK409 on allograft vasculopathy in a rat aortic transplant model. In: 73rd Scientific Sessions American Heart Association: 2000 Nov 12-15: New Orleans, U.S.A.
  6. Fukada J, Morishita K, Kawaharada N, Koshima R, Naraoka S, Abe T. Thoracic aortic surgery at the age of >80 years. In: 25th World Congress, International Society for Cardiovascular Surgery: 2001 Sep 9-13: Cancun, Mexico
  7. Fukada J, Morishita K, Kawaharada N, Hachiro Y, Fujisawa Y, Kurimoto Y, Asai Y, Abe T. Two-staged repair of extensive thoracic aortic aneurysm using the elephant trunk followed by endovascular stent-grafting. In: Aortic Surgery Symposium IX: 2004 Apr 22,23: New York, U.S.A.
  8. 深田穣治, 中島智博, 田宮幸彦. Spiral opening法による活動期人工弁感染に対する再二弁置換術の一例. (ビデオ) 第48回日本心臓血管外科学会学術総会: 2018年2月19-21日: 三重
  9. 深田穣治, 佐藤宏, 田宮幸彦. TEVAR後に重度のDICをきたした2症例. 第60回日本脈管学会総会: 2019年10月10-12日: 東京
  10. 深田穣治, 佐藤 宏, 田宮幸彦. 腕頭動脈高度狭窄、左鎖骨下動脈閉塞、冠動脈前下行枝高度狭窄に対する外科的血行再建術の1例. 第62回日本脈管学会総会: 2021年10月14-16日: 札幌
  11. 深田穣治, 岩代悠, 佐藤宏, 田宮幸彦.下肢のmalperfusionを伴う急性大動脈解離に対し末梢血管用ステントによる真腔拡大が有効であった2症例. 第63回日本脈管学会総会: 2022年10月27-29日: 横浜
  12. 深田穣治, 小松茂樹, 佐藤宏, 田宮幸彦. 脳脊髄合併症の低減と根治性を重視した広範囲大動脈瘤に対する三期的ハイブリッド手術の1例. 第64回日本脈管学会総会 会長要望演題「戦略的胸部大動脈治療」: 2023年10月26- 27日: 横浜

佐藤 宏 Hiroshi Sato  医療部長

資格
  • 医学博士
  • 心臓血管外科専門医
  • 日本外科学会専門医
  • 日本脈管学会認定脈管専門医
  • 腹部ステントグラフト実施医、指導医
  • 胸部ステントグラフト実施医、指導医
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施医
  • 日本血管外科学会認定血管内治療医
  • 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
経歴
  • 札幌医科大学卒業
  • 函館五稜郭病院 心臓血管外科
  • 市立札幌病院 心臓血管外科
専門分野
  • 冠動脈疾患、弁膜症、大動脈瘤、大動脈解離の手術
  • 大動脈疾患に対するステントグラフト治療
  • 閉塞性動脈硬化症に対する手術、血管内治療
  • 下肢静脈瘤の治療

小松 茂樹 Shigeki Komatsu 医師

資格・所属学会等
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本心臓血管外科学会
  • 日本循環器学会

田宮 幸彦 Yukihiko Tamiya 診療顧問・嘱託医

資格
  • 医学博士
  • 日本外科学会専門医
  • 心臓血管外科専門医

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