院長就任挨拶
信野祐一郎院長のあとを受けて2021年(令和3年)4月1日より小樽市立病院院長に就任いたしました。小樽市立病院は二つの市立病院を新築統合して、2014年(平成26年)12月1日に開院し、今年で7年目を迎えます。
この間、2018年9月6日の北海道胆振東部地震の発生、2020年1月5日に出された新型コロナウイルス感染症に関するWHOによるアナウンスに端を発するパンデミックに苛まれた受難の6年間といっても過言ではありません。こうした状況下でも2018年には開院90周年を迎え、記念関連行事を無事に執り行い、最近では、日本医療機能評価機構による病院機能評価を受審いたしました。
さらには2021年4月1日付で地域がん診療病院から地域がん診療連携拠点病院へアップグレードすることができました。これらを通じ翻ってみると、ピンチをチャンスに変えるべく強力に一致団結した職員の姿勢が頼もしく感じられたのみならず、小樽市立病院の本来の立ち位置、つまりは「市民に信頼され質の高い総合的医療を行う地域基幹病院」を目指した基本理念の正当性を実感、再確認することができた絶好の機会であったと考えております。
当院は、がん診療、脳卒中、心臓血管疾患、認知症の4領域を診療の大きな柱に据え、良好な医療環境のもとに最新・最良の医療を提供し、効率的な病院経営を行うことを目指しております。
市民の皆さまには、通常診療のほか券売機で検査券を購入して短時間で検査のできる「プチ健診」、地域の皆さまとのふれあいを深め、信頼、期待される病院づくりを行うことを目的とした「病院まつり」、「市民公開講座」や「健康教室」の開催、「潮まつり」や「雪あかりの路」への参加などコロナ禍によって失われつつある市民の皆さまとの交流の機会を復活させるべく鋭意努力いたします。
今後も職員一丸となって小樽・後志の皆さまに安心な医療を提供すべく日々努力してまいります。皆さまにはご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。