医療に携わる者に求められるもの
これからの医療は患者、家族そして国民から求められる、選ばれる時代になります。
医療に携わる者はよき医療人である前によき社会人でならねばならない。よき社会人とは人は一人で何も出来ないため謙虚な気持ち、人は周囲の人達によって活かされているため感謝の気持ち、人は人に役立つことをして生きがいを得られるため、貢献の気持ちを持つことです。
質の高い信頼される医療のためチーム医療を実践する。チーム医療が円滑、円満に行なわれるには各チームメンバーが自分の立場、役割を自覚して活動すること、他のメンバーの仕事を信頼、尊重すること、同じ目標に向って協力、支援することです。
看護師に求められるものは、患者からは明るい笑顔、素直な態度、前向きな対応です。医師からは患者の状態を正確に把握できる知識と技術をもつこと、患者の心身の変化を的確、迅速に報告、連絡、相談すること、患者と医師にきめ細かい配慮ができることです。
看護学生には自分で選んだ憧れの看護師の道の厳しい現実を知ること、救いを求める患者に対応するために、講義、実習を通して基本的な知識、技術、人間学を学ぶこと、厳しい状況に直面したら何とか乗り越えるための勇気、知恵を出して挑戦すること、保護者はじめ周囲の人達の支援を求めることです。
教職員にとって教育とは人に教え、人を育てるものであり、お互いに信頼、尊敬し合う人間関係が重要です。看護学生が周囲の人達から喜ばれ、役に立つ人間関係を授業、実習、学生生活と活動を通して学べること、学生を手取り足取り指導するのでなく、見守る、手助けする姿勢を心掛けることです。そうすることで看護学生の自主性が育ち、自分の言動に責任をもつようになります。
小樽市立病院と看護学院で医療に携わる者に求められる基本姿勢は時代の変化に的確にかつ柔軟に対応をすること、自分の立場、役割を弁えて協調性のある態度をすること、確実に自分の実力、実績を積み上げて行く努力をすることです。