3月14日 小樽市立病院市民公開講座を開催しました~たくさんのご来場ありがとうございました。
新病院開院後、初めて病院の講堂を会場とした市民公開講座には、約170名の市民の皆さんが聴講に訪れました。
14時から始まる講演の前には毎回人気のある健康チェックや健康相談コーナーが設けられ、午後いちばんから並ぶ方も多くいらっしゃいました。
心臓血管外科、循環器内科医師による心臓弁膜症や狭心症、心筋梗塞といった〝心臓〟に関する内容に加え、新しい小樽市立病院についての利用方法などについて講演を行いました。
質問コーナーでは、医師の講演後に回収された質問用紙をいくつかピックアップして講師の医師から回答しました。
質疑応答の一部をご紹介します。
Q 心臓病の予防で大切なことは何ですか?
A (回答 心臓血管外科 柳清医師)
まず、生活習慣を見直すことが大切です。
特に、生活習慣病の傾向がある方、例えばタバコを吸っている方、コレステロール値が高い方や塩分を摂り過ぎている方は、食生活から気を付けた方が良いと思います。
Q 以前に手術でステント(血管壁の修復などに使用するために挿入する金属の網目の筒)が3か所に入っています。他の血管が詰まっていないか心配です。
A (回答 循環器内科 古川医師)
3か所にステントを入れているということですので、もともと動脈硬化があったと思われますので、定期的に受診されることをおすすめします。
Q 血圧の薬をずっと飲んでいますが、調子が良いので薬を止めてもいいですか?
A (回答 循環器内科 古川医師)
外来でもよく患者さんに聞かれることですが、調子が良いのは薬を飲んでいる影響もあるので、自己判断で投薬を止めずに、主治医の判断に従ってください。
Q 心臓が苦しくなり、水を飲むと楽になるのですが、心臓の病気でしょうか?
A (水を飲んで楽になるというのは心臓の疾患ではあまり考えられないとの回答を受け 座長 消化器内科 近藤院長代行より回答)
逆流性食道炎という病気は、水を飲むと楽になる場合があります。
逆流性食道炎の症状の胸やけや気分の悪さを、反射的に「痛い」と感じる方もいて、心臓と近い場所なので心臓の痛みのように感じる場合もありますので、気になるときは消化器内科の受診も一案です。
講演1:〝その息切れ〟年齢のせいにしていませんか?「心臓弁膜症について」
講師 心臓血管外科 医師 柳清 洋佑
講演2:〝その胸の痛み〟あなたと家族の命を守るために「知っておきたい狭心症、心筋梗塞」
講師 循環器内科 医師 古川 哲章
講演3:〝よくわかる〟新しい「小樽市立病院」のご利用方法
講師 地域医療連携室 田宮 昌明
健康チェックコーナー
健康相談コーナー
ご来場された方には初めて市民公開講座に来られた方も多くいらっしゃいました。終了後のアンケートでは「講演内容がとてもわかりやすく、参考になった。」という反響が多く寄せられました。
次回の市民公開講座も皆さんからのアンケート等のご要望を考慮した講演内容にしたいと考えています。日程が決まり次第、告知させていただきますので、ぜひまたご来場ください。