重症脳梗塞に対する血管内血栓回収療法について

 2015年に多くの国際研究において、重症脳梗塞に対する血管内血栓回収療法の有効性が証明され、日本においても爆発的な普及が始まっています。今までの血栓溶解薬静脈投与療法(通称t-PA療法)に合わせて施行することで更なる追加効果が期待できます。
 本治療法によって、今までであれば死亡もしくは重度後遺症を残していた脳主幹動脈閉塞(脳血管の中でも太く多くの領域に血を送っている血管の閉塞)の患者さんが無症状からごく軽い後遺症で日常生活に戻れる可能性が格段に上昇しています。
 当院は現在後志地区で唯一24時間この血管内治療が行える施設です。いかに後遺症を減らすかは脳血管が詰まってから再開通までの時間が勝負の治療法であり、現在、救急隊への啓もう活動・院内の迅速な検査体制の整備・技術更新などに取り組んでいます。
 突然の麻痺・意識障害・共同偏視(両目が左や右を向いたまま)などの時は迷わず救急車を呼んで当院に搬送してもらってください。遠隔地の場合はヘリコプター搬送が有効な場合もあります。

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