呼吸器外科
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 石川 {予約のみ} | ー | ー | ー | ー |
午後 | ー 手術 | ー | 石川 {予約のみ} | ー | 石川 {予約のみ} |
【診察受付時間】午前8:00~9:00 午後1:00~3:00 ※予約、紹介予約の方のみの診察となります。 |
呼吸器外科 医師不在日 | 不在医師 | 備考 |
※現在、医師不在日はありません。 | ||
※随時更新していますが、急な変更等によりお知らせができない場合もありますので、ご理解をお願いいたします。 |
はじめに
当院は小樽後志地区において唯一の呼吸器内科常勤医のいる病院です。このたび2025年10月1日から呼吸器外科が新設されました。
小樽、後志地区において呼吸器外科専門医が常勤する、北海道大学呼吸器外科医局の関連施設として承認されています。
疾患としては原発性肺癌を主とする胸部腫瘍性病変を中心に診療しており、肺腫瘍に対しては病巣の状況にあわせて胸腔鏡下手術・開胸手術を選択し低侵襲で手術を行う方針としています。 良性疾患としては気胸(原発性・続発性気胸)、縦隔疾患、膿胸等の炎症性疾患における保存的治療から外科的治療に至るまで取り組んでいきます。
基本方針
年齢に関わらず、患者さんの利益を第一に考え、根治性を損なうことなくQuality of Lifeにも配慮した上、安全第一の合併症の少ない治療を目指しています。
他科とのかかわりでは呼吸器内科・呼吸器外科カンファレンスを行い、呼吸器内科・病理診断科担当医師の協力のもと、内科・外科の総合的な診断・治療をできるような診療体制を整えています。
また、周術期の呼吸リハビリにも力を入れています。術前の禁煙指導に加え、理学療法士を中心とした多職種が積極的に関わり、術前の準備から術後の回復まで一貫してサポートすることで、患者さんが安心・安全に手術を受けられるよう取り組んでいます。
当院での肺癌外科治療の特色
1.高齢者肺癌においての治療
小樽後志地区は全体的に高齢の肺癌患者が多く、特に80歳以上の高齢者肺癌手術症例が増加している印象です。肺癌学会ガイドラインに述べられているよう、肺癌外科切除の適応を年齢のみで決定することなく、患者さんの病巣の状態、体力等を総合的に考慮し、標準手術・縮小手術(部分切除・区域切除)も含め、患者さんの状態にもっともあった手術を施行するよう日々取り組んでいきます。
手術は病状に応じて開胸手術、胸腔鏡手術を行いますが、症例によっては4cmの穴1か所のみで行う単孔式胸腔鏡手術Uniportal VATS=uVATS)をすすめていくこともございます。患者さんに優しい手術を第一に考えております。
2.術前未確診肺野末梢病変の診断治療 -縮小手術-
CTの普及により胸部X線写真では同定困難な肺野末梢小型病変が発見される機会が増えており、触診困難(肺をさわってもわからない)なすりガラス陰影の病巣の切除に際して、
肺癌の標準手術ではなく、区域切除・部分切除といった縮小手術においても手術適応に従って取り組んでいきたいと考えております。 今後も早期肺癌を主とした触診困難な肺野末梢小型病変の手術に際し、積極的に導入施行していきたいと考えています。
対応する疾患
肺癌をふくめた胸部悪性腫瘍を中心に、呼吸器外科疾患の外科的治療に対応します。
- 原発性肺癌
- 転移性肺腫瘍
- 気胸(原発性気胸・続発性気胸)
- 膿胸
- 縦郭腫瘍
※交通外傷のような高エネルギー外傷に伴う外傷性血気胸等については当方での対応は 難しく、手稲渓仁会病院等の病院での対応をお願いしております。
その他必要な場合はご相談により対応させていただきます。
おわりに
呼吸器疾患は年齢にかかわらず年々増加傾向をみとめているのが現状です。
患者さんにもっとも適切な治療を提供できるよう、地域の皆さま方の呼吸器外科疾患を担える施設となるべく、さらに日々精進しく所存です。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
医師紹介
石川 慶大 Keidai Ishikawa 医療部長 |
