心臓血管外科の佐藤宏医療部長が、ヨーロッパ心臓胸部外科学会(38th EACTS Annual Meeting:ポルトガル)で急性A型大動脈解離の治療成績について発表しました

 

 

ポルトガルで開催されたヨーロッパ心臓胸部外科学会(10/9-12)で、当院から佐藤宏医療部長が急性A型大動脈解離に対する全弓部人工血管置換(total arch replacement:TAR)+オープンステント(frozen elephant trunk:FET)or 従来型人工血管吹き流し(conventinal elephant trunk:CET)後、遠隔期の偽腔の治癒過程を2群間で比較した研究結果を発表しました。この内容は、私(深田)がTAR+FETを執刀し始めてから、症例数はたとえ多くなくても、きちんと両者の遠隔期比較データを出せば世界初となり、必ず一流雑誌にacceptされると確信をもっていました。他の一流大学やhigh volume centerの問題は、手術数は多くても術後他院(複数)に送って、遠隔期の追跡ができていないことです。そのため、遠隔期にFET vs CETで偽腔がどのような違いをもって変化していくのか人類にとっていまだ未知の状態でした。一方我々はほぼ全症例を生涯にわたって追い続けていますので、彼らに症例数でかなわなくても初のデータとして示すことができます。すでにEuropean Journal of Cardio-Thoracic Surgery(IF:5.1)に論文としてacceptされており、この論文はことあるごとに世界で引用され続け「Otaru General Hospital」はインパクトを与え続けるはずです。

Luminal shape and aortic remodeling after total arch replacement for type A dissection: conventional and frozen elephant trunks
Otaru General Hospital, Dept. of Cardio-Vascular Surgery
Hiroshi Sato、Takuma Mikami、Yu Iwashiro、Tomohiro Nakajima、Shigeki Komatsu、Nobuyoshi Kawaharada、Joji Fukada

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