当院、放射線技師が学会で受賞しました
受賞者 大浦大輔
1.学会名 EUROPEAN CONGRESS OF RADIOLOGY ECR 2023
受賞名 Scientific Exhibition Award Magna cum laude
演題名 Clinical usefulness and technical aspects of a 7-min MRI protocol for the fastest acute ischemic storoke treatment.
(7分間で完了する脳梗塞最速診断のMRIの功績)
【受賞者コメント】
この度、ECR(European Congress of Radiology)から最優秀賞であるMagna cum lau deをいただくことができました。Magna cum laudeとはラテン語で、「最高の賞」を意味し、全放射線技師の中で最高の評価をいただいたことを意味します。演題名は「Clinical usefulness and technical aspects of a 7-min MRI protocol for the fastest acute ischemic stroke treatment(超急性期脳梗塞に対する最速MRIプロトコルの臨床的有用性と技術的側面について)」で、当院のMRIプロトコルの有用性と臨床成績についてまとめた内容です。このプロトコルは、2014年の開院当初から、放射線科と脳外科が協力して長い年月をかけて改良し続け、現在では10分前後で血栓回収療法に必要な情報を得られるようになりました。日頃の撮像に携わっている放射線科のメンバーや脳神経外科の関係者の方々にこの場 を借りて感謝申し上げます。
【脳神経外科 新谷好正副院長コメント】
脳の血管が詰まることで起こる脳梗塞の治療は、時間が勝負です。治療が5分早まるごとに元気に回復する可能性が1%づつ上がっていきます。そのような中、診断に必要な情報が極めて短時間で得られるこのMRI撮像技術は、脳卒中診断の”お手本”として世界中に広まりつつあり、幾多の患者さんが救われています。我々脳神経外科との緊密な連携のもと、極限まで磨き上げたこの技術が世界的に認められて、非常に誇らしく思います。今後も小樽・後 志地域において世界最高水準の脳卒中医療を提供し続けるよう、挑戦を続けます。
2.学会名 Gyro Cup 2020 Preliminary Report
受賞名 Gold Award
演題名 45秒で脳血管を撮像する新しい方法-
【受賞者コメント】
Gyro cup2020でGold Award(最優秀賞)をいただきました。Gyro cupはPHILIPS社が主催し、二年に一度開催されるMRIシーケンスを競う大会です。2020年の演題は、45秒で脳血管を撮像する新しい方法です。MRIでは撮像時間と画質は相関関係にあり、従来の方法では、90秒以下での脳血管撮影は難しい状況でした。提案された手法では、撮像時間が短く、動きに強いシーケンス構造となっています。意識障害などがある患者さんでも、迅速に十分な画質が得られるため、前述の超急性期脳梗塞用のプロトコールでも使用されています。