糖尿病健康教室「糖尿病と歯周病について」を開催しました。
当院では毎月第3水曜日に糖尿病健康教室を開催しています。
10月は、市内の館歯科医院 館 宏院長による「糖尿病と歯周病について」の内容でした。
館先生の講義内容より抜粋
糖尿病患者への歯科治療で留意している点
- 抜歯(傷の治りが遅い)
- 歯周病(治療効果が上がりにくい)
- 歯周病も生活習慣病の一つである
- 糖尿病の指標となる血糖値の高さを計るHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)の数値と歯周病には強い関連性がある
- 歯周病のリスクファクター(危険因子)は、プラーク(細菌)、宿主(ウイルス、細菌などが繁殖する宿(体))、環境(生活習慣病) →HbA1cの数値が上昇
- 歯周病の治療を行った患者さんはHbA1cが大きく減少し、糖尿病の治療効果も上がる
このようなことから、歯科と糖尿病患者を治療する内科との連携が望まれるということです。
当院の糖尿病専門医 中垣 整医師も、講義後「今日の館先生のお話しのとおり、糖尿病治療を考える上で患者さんのためにも歯科と内科の連携は大変効果的だと思うので、当院を含め市内の内科と歯科との地域連携を今後の課題としたい。」と感想を述べました。
今回、講師を務めて下さった館歯科医院の館院長は、このような内容を多くの方に知っていただき、少しでも糖尿病患者さんやご家族のお役にたてればと、ボランティアで講師をお申し出くださいました。関係者一同、心より感謝申し上げます。
次回の糖尿病健康教室は11月8日(水)14時から管理栄養士による「減塩の食事のポイント」になります。事前申し込みや参加費は不要です。
問い合わせ先:小樽市立病院内科外来 TEL0134(25)1211