小樽市立病院ヘリポートで患者受入・転院搬送訓練を行いました

 11月19日、来月開院の小樽市立病院ヘリポートにおきまして、患者受入・転送搬送訓練を行いました。
 小樽市立病院のヘリポートは、機体全備重量9.0tまでの国内に配備されている全てのドクターヘリ、主な消防防災ヘリ、警察ヘリ、海上保安庁救難ヘリが運用します。
 今回は、主に運用すると思われるドクターヘリと、消防防災ヘリでの患者受入搬送を想定し訓練を行いました。

【ドクターヘリ訓練内容】

  • ドクターヘリフライトドクターより、後志管内で脳血管疾患を発症した60歳位の患者の受入要請を受け、ヘリポートに患者を載せたドクターヘリが着陸、屋上ヘリポートにて脳神経外科チームが患者を引き継ぎ、救急処置室へ搬送。
  • 小樽市立病院の脳血管疾病患者を第3次病院へ転院させるため、ドクターヘリを要請。救急処置室から屋上ヘリポートに搬送し、着陸したドクターヘリフライトドクターに患者の引き継ぎを行い、ヘリに患者を搬送。

【消防防災ヘリ訓練内容】

  • 30歳代の男性が小樽市の塩谷丸山を登山中に右片麻痺を発症(脳卒中疑い)し、防災ヘリに救助される。防災ヘリより疾病者の受け入れ要請、受け入れの可否、ヘリポートの施設点検実施、ヘリポートに防災ヘリ着陸。
    屋上ヘリポートで患者の引き継ぎ、救急処置室へ搬送。
  • 小樽市立病院からの患者転院搬送訓練(DMATの訓練)
    消防防災ヘリを要請、患者を救急処置室から屋上ヘリポートに搬送、ヘリポートに防災ヘリ着陸、患者を引き継ぎ、ヘリに搬送。離陸。

 小樽市立病院のヘリポートは屋上から1階の救急処置室まで直通のエレベーターでスムーズに搬送できる動線で設計されています。

 訓練に参加した当院の脳神経外科 新谷好正医療部長は「脳神経外科だけでも年間およそ600件の救急車の搬入があり、そのうち約35%が小樽市外からです。その中には陸路を長時間かけて運ばれる方も相当数含まれています。脳卒中や頭部外傷など一刻を争うような疾患もあり、それらはどのような場所で発生するか分かりません。当院でのヘリポートの装備は、そのような状況で大きな福音となることが期待されます。」と話しています。

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