「がん」がテーマの講演会が開催されました
10月12日(金)、市立小樽病院、小樽市立脳・循環器・こころの医療センター両市立病院合同の市民講座を開催しました。
『「がん」~知っておきたいこと、知ってほしいこと』をテーマに市立病院の医師、看護師が講師となり3つの講演を行い、約150名の方が来場されました。
講演会の前には、毎回好評の健康チェックが行われ、整理券配布前に並ばれている方が数多くいらっしゃいました。
講演会I「胃がん・大腸がんのABC~知っておきたいこと、知ってほしいこと」
講師:市立小樽病院 内科医療部長 後藤 啓
知っているようで、知らない「胃がん、大腸がん」に関する基礎的な知識、原因、色々な統計、治療法、気をつけたい食生活についてなど、スライドを用いてわかりやすく説明されました。
講演会II 「乳がんのお話」
講師:市立小樽病院 副院長(外科)權藤 寛
年齢別、国別などによる統計を元に乳がん検診の重要性、有効性が話されました。
女性の死亡原因の上位である乳がんは、検診による早期発見が重要とのことでした。
講演会III 「緩和ケアってどんなもの?」
講師:市立小樽病院 緩和ケア認定看護師 早川直美
まだあまり知られていない「緩和ケア」とはどのようなものかについて話されました。現在緩和ケアとして行われていることは、「がん」と告知されたときから、患者さん、ご家族ともに治療をうけるプロセスのケア、また、患者さんが最期を迎えられた後のご家族に対するケアまでトータルな痛みの緩和を行っているということです。
質問コーナー
質問も多数寄せられ、時間の許す限り講師が回答にあたりました。
講演会後、聴講した市内在住30代の男性は「日本人の約1/2が生涯で1回以上がんになるという先生のお話を聞き、他人事では無いと感じた。がん検診は医学的にも有効というお話なので、小樽市の受診率は全国的に見て低いとのことだったが、今後は積極的に検診を利用しようと思う」といった感想を述べました。
次回の市民講座は来年5月を予定しています。
広報おたる、病院広報誌、ホームページなどでお知らせいたしますので、多くの方のご来場をお待ちしております。