令和元年度 小樽市立病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 123 84 91 123 364 543 1311 2312 1746 379
※定 義
退院患者の人数を 10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
※解 説
小樽市立病院を退院された患者さんの年齢を10歳刻みの年齢階層別に集計したものです。平成31年4月1日から令和2年3月31日までの退院患者数は、7,455名で、うち7,076名が今回の病院指標の分析対象患者となります。一番割合が高い退院患者年齢層は、70歳台の2,312名で、全体の32.6%を占めます。次いで、80歳台が1,746名で24.6%となっております。70歳以上の退院患者は全体の60%以上であり、地域の高齢化の影響が現れているといえます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 12.47 17.71 11.76% 86.82
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - -% -
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 - - - -% -
100070xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり85歳未満 - - - -% -
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 - - - -% -
※解 説
「開放型病床(オープン病床:10床)」は、市内の開業医が使用できる病床です。
小樽市立病院の医療資源を利用して、通院治療が困難な肺炎・心不全などの治療を行う事ができ、開業医が一人の患者さんを最後まで診ることができます。
また、当院の医師とコメデイカルが参加して、患者さんの治療方針を含めたディスカッションを月に一回実施しております。

心不全や肺炎の患者さんが多いですが、平均年齢が80歳以上と高齢にもかかわらず、全国平均よりも短期間で退院が出来ております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 67 2.61 3.34 0.00% 73.64
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 31 23.68 18.84 19.35% 73.58
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 22 12.77 14.62 31.82% 79.09
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病あり 20 12.95 16.87 5.00% 75.45
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 19 16.42 9.59 10.53% 72.11
※解 説
当科の主な対象疾患は、肺がん、縦隔腫瘍、胸膜腫瘍などの胸膜腫瘍疾患、気管支炎、肺炎、結核などの感染症、気管支喘息などのアレルギー性疾患、間質性肺炎などのびまん性肺疾患、及び慢性閉塞性肺疾患です。

当院は「地域がん診療病院」の指定を受けており、また平成29年1月より、日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設に認定されております。小樽市内及び後志地区の肺がんの患者さんに対して積極的に気管支鏡検査や、後志管内では唯一のPET/CTなどの検査を施行して診療しています。入院患者さんの多くは肺がんであり、従来の抗がん剤治療と新しい免疫療法薬による治療や高精度な放射線治療が可能であるリニアックにて治療を行っています。

嚥下機能が低下して誤嚥性肺炎を起こした患者には言語聴覚士と連携し、嚥下機能評価などを行い誤嚥性肺炎の再発予防にも努めています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし 127 2.14 2.63 0.79% 67.63
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 48 11.02 9.79 4.17% 78.79
060040xx99x70x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 副傷病なし 43 4.81 4.62 0.00% 62.23
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 25 9.40 8.27 0.00% 76.24
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 25 5.64 7.65 0.00% 74.16
※解 説
症例数1位は、大腸ポリープに対してEMR(内視鏡的粘膜切除術)を行った入院となっています。
〃 2位は総胆管結石(総胆管結石性胆管炎含む)に対して、ERC (内視鏡的逆行性胆管造影検査) 関連手技で結石の除去や胆のうドレナージを行った入院となっています。
〃 3位は直腸癌等に対して抗がん剤を使用する入院となっています。
〃 4位は早期胃癌のESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)入院で、消化器内科医が内視鏡で早期胃癌の切除を行う入院となっています。
この他、内視鏡検査、治療件数の詳細は診療科紹介:消化器内科のホームページに記載しておりますので、ご覧ください。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 100 3.42 3.01 0.00% 72.28
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 95 6.47 4.40 1.05% 72.32
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 53 13.85 17.71 11.32% 78.89
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 13.05 12.37 2.70% 72.05
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 3.37 3.15 0.00% 71.67
※解 説
症例数1位は、心血管カテーテル検査目的の入院です。
  〃 2位は、虚血性心疾患に対する血管内カテーテル治療の入院です。
  〃 3位は、心不全の治療目的の入院です。
  〃 4位は、急性心筋梗塞の治療目的の入院です。
  〃 5位は、心血管カテーテル検査目的で冠動脈内の心筋血流予備比を測定した入院です。

当科は年間200件以上の心血管カテーテル検査を行っており、上記第1位のDPCコードが該当となります。また、虚血性心疾患に対する血管内カテーテル治療は年間160件以上行っており、上記の第2位のDPCコードが該当となります。
検査・手術件数とDPCコードは必ずしも一致しませんが、いずれにしても上位の症例が当科の特徴となっています。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - - -% -
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 - - - -% -
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 - - - -% -
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - -% -
100040xxxxx10x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2あり 副傷病なし - - - -% -
※解 説
糖尿病内科は、糖尿病合併症予防のための内服治療や自己注射治療だけでなく、糖尿病について学んでいただく糖尿病教育入院や、糖尿病外来教育プログラムなども行っております。指導にあたっているのは、糖尿病療養指導士の資格をもつ薬剤師3名、管理栄養士3名、看護師3名が、患者さんの糖尿病治療、療養を支援しています。
※病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 16.49 11.67 5.71% 71.34
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - -% -
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし - - - -% -
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし - - - -% -
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし - - - -% -
※ 解 説
慢性腎臓病の進行により、入院の上で透析導入を行う際に合併症(心不全・足病変)及び併存症(認知症・悪性腫瘍)があるケースにおいて、入院期間が延長するケースがみられていました。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし - - - -% -
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - -% -
010080xx99x001 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし15歳以上 - - - -% -
010111xxxxx0xx 遺伝性ニューロパチー 手術・処置等2なし - - - -% -
010160xx99x11x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病あり - - - -% -
※解 説
 体には、脳、脊髄から末梢神経及び筋肉と呼ばれる部位があります。これらは別個の[臓器]または一定の形態的用語として扱われますが、神経系として一定の機能的なまとまりを有しています。 その機能とは周囲の刺激を感知する感覚やその刺激に応じた適切な反応をする運動の機能, 更に認知機能や言語機能があります. その疾患や障害を扱うのが神経内科と呼ばれる診療科です。
※病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 73 5.68 4.85 0.00% 68.41
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 38 10.03 10.34 0.00% 68.47
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 26 13.38 11.51 0.00% 74.92
090010xx97x40x 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 23 5.96 7.08 0.00% 59.09
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 19 4.58 5.45 0.00% 39.68
※解 説
当科では消化器や乳腺・甲状腺などの良性・悪性疾患の外科治療を行っております。
各種がんに対する放射線治療や乳房温存治療後に必要となる放射線治療を継続して行うことができます。
最近は内痔核に対して薬による硬化療法も行なっています。
いつ発生するかわからない緊急手術に備えて外科スタッフは常時当番制で待機してこれに対応しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 35 15.89 11.75 5.71% 78.66
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 5.80 5.34 2.86% 76.94
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 9.09 8.48 0.00% 72.30
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 14.05 16.61 4.76% 72.38
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 19 3.21 2.78 0.00% 68.79
※解 説
症例数1位は、腹部・胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療目的の入院を指します。 
〃 2位は、末梢血管に対するカテーテル治療目的の入院です。
 総数35件のうち、31件は下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術目的の入院で、平均在院日数(当院)は4.58日となります。
 残りの4件は急性動脈閉塞に対する緊急治療であったため、平均在院日数(当院)は15.25日となります。
〃 3位は、透析患者に対する内シャント造設術目的の入院を指します。
〃 4位は、下肢閉塞性動脈硬化症に対するバイパス術目的の入院を指します。
〃 5位は、下肢静脈瘤に対する手術目的の入院を指します。

令和元年度に当科で施行した手術総数は277件、内訳は、心臓大血管手術59件、腹部大動脈瘤手術40件、閉塞性動脈硬化症手術102件、下肢静脈瘤手術10件、内シャント手術46件となっています。手術件数とDPCコードは必ずしも一致しませんが、DPCコードに基づく患者数の順位は、上記のとおりです。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 46 20.20 18.24 60.87% 74.04
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 8.63 7.10 18.42% 66.76
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 10.49 9.67 21.62% 82.08
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 21.70 18.81 87.88% 72.36
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 30 17.27 16.13 53.33% 67.80
※解 説
脳梗塞は分類が多岐にわたり、治療法も少しずつ異なるため、上記のように一つの分類毎の患者数は脳梗塞全体に比べるとかなり少なくなります。
症例数1位は、脳梗塞の治療目的入院で脳保護剤(エダラボン)を使用し、副傷病名(心房細動等)がある症例です。
  〃 2位は、てんかんの治療目的入院の症例です。
  〃 3位は、外傷性慢性硬膜下血腫に対して、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行った症例です。
  〃 4位は、脳出血の治療目的入院の症例です。
  〃 5位は、脳梗塞の治療目的入院で脳保護剤(エダラボン)を使用した症例です。

脳梗塞は、できるだけ早く治療を開始することにより、神経症状を軽減させることが出来る疾患です。当科は、SCU(脳卒中ケアユニット)を有し、発症直後から脳卒中患者の適切な治療とリハビリテーションを組織的・計画的に行う脳卒中専用の治療を行っており、早期の自宅復帰を目指しています。急性期治療を過ぎた患者で更なるリハビリテーションが必要な方には、脳卒中地域連携パスを用いて当院と連携した回復期リハビリテーション病院に転院してリハビリテーションを行って頂くことがあります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 101 28.39 25.94 72.28% 81.17
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 55 24.56 20.93 25.45% 74.44
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 50 9.12 5.54 0.00% 73.12
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 45 27.93 23.56 8.89% 76.38
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 45 22.20 19.40 35.56% 80.73
※解 説
整形外科では、各種の運動器の救急外傷(脱臼、骨折、捻挫等のけが)の診察や治療を24時間体制で行っています。また、関節障害に関する治療も随時、行っております。
詳しくは、当院のホームページ「診療科・各部門紹介」の整形外科のページをご覧ください。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 42 2.24 3.10 0.00% 71.79
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 19 3.95 4.01 0.00% 61.00
080150xx97xxxx 爪の疾患 手術あり 10 2.10 4.77 0.00% 72.60
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり -- - - -% -
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - - -% -
※解 説
当科は、眼瞼下垂に対する手術目的の入院と、皮膚腫瘍(良性)に対する摘出術目的の入院が上位を占めております。
また、この表の症例以外にも褥瘡(床ずれ)等も扱っており、スキンケアを専門に行う認定看護師(WOC)と共に治療に当たっています。(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 5.06 6.64 0.00% 7.09
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 28 2.50 9.96 3.57% 6.43
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし - - - -% -
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし - - - -% -
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - - -% -
※解 説
小児は急性疾患が多く、入院は呼吸器疾患や脱水を伴う胃腸炎が多くなっています。
当院の小児科では、小児のあらゆる症状や訴えに対応した一般診療を行い、必要に応じて専門科(院内他科や院外他施設)と連携をとって診療に当たっています。外来での治療は勿論のこと、入院が必要な場合にも対応しています。専門外来は心臓病(先天心疾患、川崎病、不整脈など)について毎週火曜日午後に診察を行い、神経外来(てんかん、神経筋疾患など)が3月、6月、9月、12月の第1金曜日午後(北海道大学病院神経専門医が対応)に診察を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 24 9.04 9.00 8.33% 75.88
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 13 11.23 12.55 7.69% 62.92
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし - - - -% -
100100xx99x0xx 糖尿病足病変 手術なし 手術・処置等2なし - - - -% -
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - - - -% -
※解 説
・帯状疱疹については、皮疹の範囲が広い・疼痛が強い・免疫抑制状態である・汎発疹が見られる、など重症と考えられる患者さんについて、入院での治療をご紹介しています。腎機能障害のない方については、8日間を標準の入院期間としています。
・円形脱毛症の病勢が強い患者さんにはステロイドパルス療法目的に2泊3日の入院をご紹介しています。
・丹毒や蜂か織炎など、安静と抗生剤の点滴投与が望ましいと考えられる患者さんには入院をご紹介しています。入院期間については、重症度や合併症などにより幅があります。
・薬剤アレルギーによる広範囲の皮膚障害(薬疹)は、発熱や粘膜疹を伴った患者さんは重症化の恐れがあるため入院をご紹介しています。範囲が広く、掻痒が強い患者さんについても、ある程度症状が落ち着くまで入院加療をご紹介させていただくことがあります。
・アトピー性皮膚炎や結節性痒疹など慢性的な湿疹・皮膚炎の患者さんについては、治療を進めつつ外用処置を指導する教育入院としてご紹介させていただくことがあります。
(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 89 3.07 2.49 0.00% 71.54
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 副傷病なし 61 6.20 5.61 1.64% 66.28
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 60 4.00 10.65 0.00% 76.50
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 52 8.85 7.07 0.00% 77.25
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 48 8.63 12.58 10.42% 74.92
※解 説
当科では、膀胱がん、腎がん、腎盂がん、尿管がん、前立腺がん、精巣がんなどの泌尿器科領域の悪性腫瘍疾患の診断・治療(手術療法・薬物療法・放射線療法)を行っております。前立腺肥大症、神経因性膀胱、女性の泌尿器科疾患にも
対応しております。
また、体外衝撃波結石破砕装置を設置しておりますが、レーザー砕石装置も設置して経尿道的尿路結石除去術も積極的におこなっております。尿路感染症や腎盂腎炎などの感染性疾患の治療も行っております。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 57 5.23 4.58 0.00% 64.37
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 53 7.55 6.09 0.00% 57.04
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 30 6.00 6.21 0.00% 46.97
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 22 2.91 3.13 0.00% 41.23
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 副傷病なし 21 6.95 7.37 0.00% 43.24
※解 説
当院では婦人科一般診療、良性疾患や悪性疾患を含めて、診断から治療まで広く対応しています。外来診療、入院治療ともに、検査や治療方法について、患者様・ご家族と相談し、状況やご希望に適した治療を安心して受けていただけるよう、スタッフ一同心がけております。
令和元年度に行った入院治療症例は、症例数の多い順に、1.子宮がん(子宮体がん、子宮頸がん)に対する抗がん剤治療(57症例)、2.子宮良性疾患に対する腹腔鏡下子宮摘出術(53例)、3.卵巣良性腫瘍に対する腹腔鏡下附属器腫瘍摘出術(30例)となりました。
婦人科悪性腫瘍に対する治療としては
1.の子宮体がんに対する抗がん剤治療の他、卵巣がんに対する抗がん剤治療も行っています。抗がん剤治療は、状況に応じて外来通院で行うことも可能です。また、放射線科と連携して、入院または外来通院にて放射線治療も行っています。
2.の子宮良性疾患には、子宮筋腫や子宮腺筋症、骨盤臓器脱などが含まれます。
3.の卵巣良性腫瘍に対する手術は、腫瘍部分のみを摘出して卵巣を温存する方法と卵巣を摘出する方法があります。術式は、腫瘍の状態や患者様の年齢や体調などに応じてご提案しています。良性疾患に対する手術の多くは腹腔鏡手術で行っています。
いずれも治療や手術の前日に入院して頂きますが、入院期間は治療ごとに異なります。
開腹手術は術後7-8日目に退院、腹腔鏡下手術は、腹式手術に比べて手術後の回復が早いため術後の在院日数は短く、子宮摘出術で5-6日目、卵巣腫瘍摘出術では術後3-4日目に退院が可能です。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 124 4.70 5.09 0.00% 78.10
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 118 3.12 2.78 2.54% 74.67
020200xx99x2xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等22あり 47 2.00 2.49 0.00% 74.55
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2あり 21 2.00 2.44 0.00% 76.48
020180xx99x2xx 糖尿病性増殖性網膜症 手術なし 手術・処置等22あり 11 3.55 2.77 0.00% 66.18
※解 説
 当科の主な対象疾患は、白内障、網膜硝子体疾患(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、網膜前膜)緑内障などになります。
 最も多い症例は白内障です。加齢黄斑変性症の治療である硝子体内注射(抗血管新生療法)は、ほとんどが日帰りで行っています。入院治療の多くは、手術目的となっておりますが、平均在院日数は、全国平均より短い傾向にあります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 30 5.43 5.01 0.00% 71.97
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 19 6.21 5.45 0.00% 38.79
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 15 10.13 7.24 0.00% 64.27
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 13 8.08 6.80 0.00% 61.31
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり 11 8.55 8.66 0.00% 27.64
※解 説
当科の主な対象疾患は、中耳炎、慢性副鼻腔炎、扁桃炎、声帯ポリープ、めまい、顔面神経麻痺、頭頸部腫瘍などです。めまい(前庭機能障害)に対する疾患が最も多くなっており、救急車で搬送される方が多く、諸検査などを施行した後、点滴治療等で症状が緩和され退院しています。次に扁桃炎・扁桃周囲炎に対する治療目的の患者さんも多く、点滴療法で軽快となります。慢性副鼻腔炎に対する手術目的で入院する患者さんも多くなっています。これらの患者さんの中には鼻茸が発生している場合が多く、慢性副鼻腔炎の手術時に取り除き、病理診断にて腫瘍ではないことを確認しています。対象疾患の多くは、クリニカルパスを使用しており、平均在院日数は全国平均に合致しています。
なお、当院は小樽市内で唯一、耳鼻咽喉科の入院施設を有しています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - -% -
010310xx97x1xx 脳の障害(その他) 手術あり 手術・処置等2あり - - - -% -
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1なし - - - -% -
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - - -% -
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - -% -
※解 説
合併症のある高リスク患者の手術後管理、敗血症をはじめとし様々な疾患に伴う呼吸循環不全患者、急性中毒患者、心肺停止患者などを対象に、集中治療室において年間150人前後の患者さんを治療しています。
集中治療室では麻酔科医師が担当医となり、人工呼吸や血液浄化法などを含めた重症患者治療を中心に行っております。
※10症例未満の症例は表示されていません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 47 16 11 32 - - 1 8
大腸癌 29 24 30 116 34 72 1 8
乳癌 34 26 18 - 11 27 1 8
肺癌 21 17 43 67 73 38 1 8
肝癌 - - - - - 10 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※解 説
UICC病期分類とは、UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程度を、一度に表わすことが出来るように作られたのがStage分類です。
この指標では、当院が入院治療を行った5大癌のStage分類毎の患者数を示しております。
5大がんのうち肝臓がんの症例数は少ないですが、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がんの症例に関しては、手術療法、化学療法や放射線療法など患者さんの状態に合わせた治療を行っております。肺がんの不明数が多いのは、検査目的での入院の場合であり、病理診断結果が退院後となるために不明として集計されております。
当院は、国が整備する「地域がん診療病院」の指定を受けており、小樽市内及び後志地区のがん診療の拠点として、後志管内では唯一のPET-CTと、高精度な放射線治療が可能なリニアックが導入されています。
がん相談支援やがんサロン(ポプラの会)の設置もしており、疼痛や筋力低下の改善を目的としたリハビリテーションの実施や、がん化学療法認定看護師、緩和ケア認定看護師、管理栄養士をはじめチームで患者さんの診療を支え、地域の患者さんが安心して治療が受けられるように診療に努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 7 10.43 60.14
中等症 58 14.93 79.62
重症 12 21.42 81.92
超重症 - 23.00 85.50
不明 - - -
※解 説
市中肺炎とは、普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎をいいます。
治療方針決定のためにA-DROP(市中肺炎の重症度分類)を用いて重症度を分類しています。

当科では、軽傷の場合は外来治療が基本となりますが、患者さんの状態によって入院しての加療となる場合があります。
中等症の患者数が一番多くなっており、重症度が増すにつれ、平均年齢も高くなり在院日数も延びる傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 268 23.10 77.13 58.21%
その他 12 18.92 79.42 2.50%
※解 説
脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈の閉塞または狭窄のため脳虚血を来たし、脳組織が酸素または栄養の不足のため傷んでしまうことをいいます。また、それによる諸症状が脳梗塞後遺症と呼ばれることがあります。
この指標では、発症日の違い(急性期、慢性期)による転院率、入院期間の違い等について示しています。
(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 146 0.23 1.23 0.00% 68.56
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 42 2.12 12.50 9.52% 82.38
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 32 2.00 8.72 6.25% 74.41
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 26 0.85 7.96 0.00% 75.77
K654 内視鏡的消化管止血術 25 0.68 11.04 8.00% 74.32
※解 説
入院で最も行われた手術は、大腸ポリープ等に対して大腸内視鏡により行う「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術」で146件行われています。
次いで、胆管腫瘍等により胆汁の流れが悪くなった部分の治療を行う「内視鏡的胆道ステント留置術」が42件、総胆管結石等の治療の際に行う、内視鏡手術「内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)」が32件、早期胃癌等に対して内視鏡により行う「内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術」が26件、消化管出血の際に内視鏡下で止血を行う「内視鏡的消化管止血術」は25件となっています。

この他、内視鏡検査、治療件数の詳細は診療科紹介:消化器内科のホームページに記載しておりますので、ご覧ください。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 82 3.63 4.16 2.44% 72.23
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 30 0.00 17.20 10.00% 72.73
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 17 0.00 9.24 0.00% 73.06
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 16 4.63 11.13 6.25% 79.69
K597-2 ペースメーカー交換術 14 0.93 4.43 0.00% 82.71
※解 説
当科における血管内カテーテル治療実績は年々増加傾向にあります。
当科では、特に狭心症・心筋梗塞の低侵襲カテーテル治療・高血圧・禁煙治療に力を入れており、カテーテル治療は年間160件以上の実績となっております。カテーテル治療については、上記の第1位・第2位・第3位としてそれぞれ計上されています。
心疾患の精査・治療前の診断目的や治療後の定期検査として、心血管カテーテル検査の入院も多く診ています。また、ペースメーカー移植術の患者について上記の第4位として計上されています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 64 0.95 3.53 0.00% 66.22
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 33 4.55 15.12 9.09% 76.55
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 31 1.90 5.87 6.45% 64.74
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 30 0.23 5.17 0.00% 62.83
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 19 1.00 7.37 0.00% 73.79
※解 説
消化器や乳腺・甲状腺などの良性・悪性疾患の外科治療を行っております。
手術の動向、実績(令和元年度)は上記のとおりで、クリニカルパスを用いて手術の標準化と患者QOLの向上に努めています。
手術の実績については、診療科紹介:外科のホームページに掲載しておりますのでご覧ください。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 33 1.82 3.27 6.06% 77.21
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 30 5.13 15.43 6.67% 74.17
K5612ロ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) 23 3.65 9.43 4.35% 76.65
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 23 2.48 6.57 8.70% 72.17
K5612イ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(胸部大動脈) 18 6.39 13.44 22.22% 75.89
※解 説
症例数1位は、末梢血管に対するカテーテル治療目的の入院です。下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術目的の入院で、平均術前日数は1.70日、平均術後日数は3.39日となります。
症例数2位は、閉塞性動脈硬化症の治療(バイパス術)目的の入院です。
〃 3位は、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術目的の入院です。
〃 4位は、慢性腎臓病に対する内シャント手術目的の入院です。
〃 5位は、胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術の入院です。

令和元年度に当科で施行した手術総数は277件、内訳は、心臓大血管手術59件、腹部大動脈瘤手術40件、閉塞性動脈硬化症手術102件、下肢静脈瘤手術10件、内シャント手術46件となっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 52 0.37 8.60 17.31% 82.38
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 49 1.45 27.76 42.86% 66.65
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 36 0.89 33.97 88.89% 72.61
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 31 5.00 19.06 32.26% 70.35
K178-4 経皮的脳血栓回収術 26 0.00 26.08 76.92% 81.15
※解 説
症例数1位は、外傷性慢性硬膜下血腫に対して、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行った症例です。
  〃 2位は、くも膜下出血および未破裂脳動脈瘤に対し、脳動脈瘤クリッピング術を行った症例です。
  〃 3位は、脳出血に対して、開頭血腫除去術を行った症例です。
  〃 4位は、腰部脊柱管狭窄症(脊椎症含む)に対して脊椎後方固定術を行った症例です。
  〃 5位は、脳梗塞に対して、脳血栓回収術を行った症例です。
DPCのデータ上からは、上記が症例件数の多い主要手術別の上位5手術です。

令和元年度に当科で施行した手術総数は394件、その内訳は、くも膜下出血に対する手術(クリップ27件・コイル塞栓術2件)、未破裂脳動脈瘤の手術(クリップ25件・コイル塞栓術6件)、頸動脈内膜剥離術25件、頸動脈ステント留置術5件、脳血管バイパス手術4件、脳出血に対する血腫除去術36件等となっております。詳しくは、当院ホームページの「診療科・各部門紹介」の「脳神経外科」のページをご覧ください。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 99 1.97 24.76 20.20% 73.14
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 69 3.97 24.32 53.62% 78.06
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 54 4.09 16.63 9.26% 60.41
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 50 3.90 20.30 28.00% 74.46
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 40 2.48 9.30 2.50% 72.78
※解 説
令和元年度に当科で施行した手術総件数は約831件、その内訳は、上肢疾患324件、下肢疾患336件、脊椎疾患171件、などになっています。
詳しくは、当院のホームページ「診療科・各部門紹介」の整形外科のページをご覧ください。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 31 0.29 1.00 0.00% 70.52
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 11 0.73 1.45 0.00% 56.64
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 11 0.09 1.00 0.00% 75.36
K0912 陥入爪手術(爪床爪母の形成を伴う複雑) - - - -% -
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) - - - -% -
※解 説
当科の手術は、眼瞼下垂の手術件数が1番多くなっています。眼瞼下垂の手術は両眼を一度に行う場合と、片眼のみ行う場合に分かれますが、入院期間に差はありません。(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 86 1.44 7.43 0.00% 76.22
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 64 1.91 4.80 1.56% 66.47
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 52 0.90 5.29 15.38% 75.37
K800-2 経尿道的電気凝固術 40 1.40 5.05 0.00% 73.10
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 20 2.65 11.70 0.00% 70.35
※解 説
当科では、膀胱癌に対する経尿道的手術を最も多く行っております。次に尿管結石や尿管狭窄等による尿の通過障害を防止するために行う、経尿道的尿管ステント留置術が多くおこなっております。
また、腎・尿管結石の手術治療の中心であるレーザーによる尿管結石除去術も多く行っております。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 56 1.07 5.57 0.00% 57.09
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 46 0.93 5.70 2.17% 44.28
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 32 1.84 12.69 6.25% 64.38
K879 子宮悪性腫瘍手術 24 2.13 13.83 4.17% 64.29
K877 子宮全摘術 21 1.05 8.48 4.76% 51.90
※解 説
令和元年度に行った手術症例は、症例数の多い順に、1.腹腔鏡下腟式子宮全摘出術(56例)、2.腹腔鏡下附属器腫瘍摘出術(46例)、3.抗悪性腫瘍剤持続注入用埋込型カテーテル設置術(32例)でした。
1.腹腔鏡下腟式子宮全摘術には、子宮良性疾患として子宮筋腫や腺筋症、骨盤臓器脱の他、子宮頸部上皮内病変(子宮頸がんの前がん病変)が含まれます。骨盤臓器脱に対しては、子宮摘出術(腟壁形成術を含む古典的手術)に加えて、平成30年からメッシュを用いた腹腔鏡下仙骨腟固定術を新規に導入しています。
2.の腹腔鏡下附属器腫瘍摘出術には、良性卵巣腫瘍例の他、閉経後の子宮摘出術の際に同時に摘出した症例が含まれます。
3.の抗悪性腫瘍剤持続注入用埋込カテーテル設置術は、抗がん剤治療を行う患者さんの増加に伴って手術件数が増えました。抗がん剤を点滴で投与する際は、抗がん剤の血管外露出、静脈炎などの有害事象を防ぐため、基本的に埋込型カテーテルから薬剤を投与しています。手術は局所麻酔で行う短時間の処置ですが、それに引き続いて初回の抗がん剤治療を行うため、平均在院日数が長くなっています。
4.の子宮悪性腫瘍手術の対象には、子宮体がんと子宮頸がんが含まれます。多くの場合、所属リンパ節郭清術(骨盤内リンパ節、傍大動脈リンパ節)を行います。
 当科では、婦人腫瘍専門医、婦人科内視鏡技術認定医が在籍しており、婦人科悪性腫瘍に対する手術(開腹手術・腹腔鏡下手術)や治療、及び良性疾患に対する腹腔鏡下手術を特に積極的に行っています。
5番目に多かった子宮摘出術は、主に、腹腔鏡下手術の対象とならない場合に、開腹により子宮を摘出する手術です。患者様の状態や子宮の状態に応じて術式を選択します。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 234 1.79 1.06 0.85% 76.66
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 16 0.94 9.63 0.00% 68.00
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - -% -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - -% -
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズを挿入するもの) - - - -% -
※解 説
 白内障手術(水晶体再建術)は、当科で実施している最も多い手術です。
 基本的には入院での加療を行っており、順番待ちを短縮できるよう努めておりますが、予約には数ヶ月を要しております。次いで、糖尿病網膜症や網膜前膜、黄斑円孔、網膜剥離等の網膜硝子体疾患に対する硝子体手術です。患者さんの状態によっては上記の白内障手術と同時に行なっています。
 また後志管内で硝子体手術を行っている施設は当院のみとなります。(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 14 1.00 6.71 0.00% 22.86
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.00 5.83 0.00% 65.17
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - -% -
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - -% -
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) - - - -% -
※解 説
当科で最も多い手術は、睡眠時無呼吸症候群や、習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症に対する口蓋扁桃手術、次いで慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下の鼻・副鼻腔手術となっています。(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 16 0.23
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 26 0.37
異なる - -
※解 説
 この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
更新履歴
2020年9月28日
令和元年度病院指標を公開しました。