平成28年度 小樽市立病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 128 80 94 110 298 514 1489 2149 1822 340
※解 説
 この指標は,当院の退院患者を10歳刻みで集計した指標です。平成28年4月1日から平成29年3月31日までの総退院患者数は、7,443名で、うち7,024名が今回の病院指標の分析対象となりました。一番割合が高い退院患者年齢層は、70歳~79歳までの2,149名で、全体の約31%を占めます。次いで、80歳~89歳までの1,822名で約26%です。

 当院は、高齢化の進む小樽・後志地域のがん、脳卒中、心臓病を3つの柱として、PET-CT、リニアック、ハイブリッド手術室など最新鋭の機器を揃え、質の高い、信頼・安心できる医療を提供し、総合的診療体制のとれる地域基幹病院を目指し日々努力しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 58 14.72 17.95 5.17% 84.90
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 17.35 21.25 11.76% 86.35
130090xx97x0xx 貧血(その他) 手術あり 手術・処置等2なし 15 16.07 11.25 0.00% 89.07
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 14 14.07 14.61 7.14% 58.86
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 11.10 12.84 10.00% 71.00
※解 説
【内科】は、「糖尿病内科」「腎臓内科」の診療科および「開放型病床(オープン病床:14床)」が該当します。

糖尿病内科は、糖尿病合併症予防のための内服治療や自己注射治療だけでなく、糖尿病について学んでいただく糖尿病教育入院や、糖尿病外来教育プログラムなども行っております。指導にあたっているのは、糖尿病療養指導士の資格をもつ薬剤師3名、管理栄養士3名、検査技師1名、看護師2名と慢性疾患看護専門看護師が、患者さんの糖尿病治療、療養を支援しています。

開放型病床は、市内の開業医が使用できる病床ですが、ここでは通院治療が困難な肺炎・心不全等の治療を入院して行う事ができます。合併症により入院期間が長期に及ぶケースが多い特徴がありますが、高齢にもかかわらず2週間前後での退院が出来ております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 68 3.65 3.68 1.47% 70.12
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 42 17.71 12.35 2.38% 70.07
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 14.41 14.83 31.03% 73.48
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等28あり 23 18.17 12.01 0.00% 66.17
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 19 20.95 19.92 10.53% 73.00
※ 解 説
当科の主な対象疾患は、気管支炎、肺炎、結核などの感染症、肺がん、縦隔腫瘍、胸膜腫瘍などの胸膜腫瘍疾患、気管支喘息などのアレルギー性疾患、間質性肺炎などのびまん性肺疾患、及び慢性閉塞性肺疾患です。

当院は「地域がん診療病院」の指定を受け、また平成29年1月より、日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設に認定されており、小樽市及び後志地区の肺がんに対して積極的に気管支鏡検査やPET/CTなどの検査を施行して診療しています。入院患者さんの多くは、肺がんの抗がん剤治療や放射線治療を行っています。

嚥下機能が低下して誤嚥性肺炎を起こした患者には言語聴覚士と連携し、嚥下機能評価などを行い誤嚥性肺炎の再発予防にも努めています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 9.40 11.06 3.33% 73.43
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 22 9.14 9.19 4.55% 68.00
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 20 13.35 13.35 0.00% 73.65
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 手術・処置等2なし 19 5.74 7.24 0.00% 39.37
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 17 6.94 7.89 0.00% 67.94
※ 解 説
症例数1位は、総胆管結石(総胆管結石性胆管炎含む)に対して、ERC (内視鏡的逆行性胆管造影検査) 関連手技で結石の除去や胆のうドレナージを行った入院となっています。
  〃 2位は虚血性腸炎に対する保存的な治療での入院です。
  〃 3位は早期胃癌のESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)入院で、消化器内科医が内視鏡で早期胃癌を切除する方法です。
  〃 4位は細菌性腸炎に対する保存的な治療での入院です。
  〃 5位は大腸憩室炎に対する保存的な治療での入院です。
大腸ポリープに対してEMR(内視鏡的粘膜切除術)を行った入院は、165件有りました。(短期滞在手術料3での算定のため、上部表には表示されていません。)
この他、内視鏡検査、治療件数の詳細は診療科紹介:消化器内科のホームページに記載しておりますので、ご覧ください。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 142 3.44 3.06 0.70% 70.11
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 68 6.63 4.71 1.47% 72.24
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 17.81 17.95 21.88% 72.24
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 11.25 11.38 3.13% 80.00
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 6.83 7.82 8.70% 72.78
※ 解 説
症例数1位は、心血管カテーテル検査目的の入院です。
  〃 2位は、虚血性心疾患に対する血管内カテーテル治療の入院です。
  〃 3位は、心不全の治療目的の入院です。
  〃 4位は、ペースメーカー移植術目的の入院です。
  〃 5位は、頻脈性不整脈(心房細動等)の治療目的の入院です。

平成28年度に当科で実施した心血管カテーテル検査は358件あり、うち142症例が症例数1位のDPCコードとなりました。
また、虚血性心疾患に対する血管内カテーテル治療は149件あり、うち68症例が症例数2位のDPCコードとなりました。
血管内カテーテル治療の残りの81件の内訳は、急性心筋梗塞に対するものが34件、心不全に対するものが6件、その他の疾患に対するものが7件となりました。検査・手術件数とDPCコードは必ずしも一致しませんが、いずれにしても上位の症例が当科の特徴となっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 20.69 12.84 9.38% 74.66
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 11 4.00 7.58 0.00% 53.64
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※ 解 説
当科の主な対象疾患は、慢性腎臓病、ネフローゼ症候群、IgA腎症、ANCA関連腎炎などに対する診断・治療を行っています。
血液透析の治療も行っています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 17 34.00 21.15 41.18% 79.24
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※ 解 説
体には、脳、脊髄から末梢神経及び筋肉と呼ばれる部位があります。これらは別個の[臓器]または一定の形態的用語として扱われますが、神経系として一定の機能的なまとまりを有しています。 その機能とは周囲の刺激を感知する感覚やその刺激に応じた適切な反応をする運動の機能, 更に認知機能や言語機能があります. その疾患や障害を扱うのが神経内科と呼ばれる診療科です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 27 8.70 6.82 0.00% 63.67
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 25 6.40 4.64 0.00% 64.12
060035xx0101xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 19 23.21 30.58 5.26% 73.58
060020xx02x1xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等21あり 17 30.65 36.21 5.88% 73.53
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし 16 3.25 4.48 0.00% 73.50
※ 解 説
当科では消化器や乳腺・甲状腺などの良性・悪性疾患の外科治療を行っております。
各種がんに対する放射線治療や乳房温存治療後に必要となる放射線治療を継続して行うことができます。
最近は内痔核に対して薬による硬化療法も行なっています。
いつ発生するかわからない緊急手術に備えて外科スタッフは常時当番制で待機してこれに対応しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 6.00 5.85 0.00% 75.00
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 23 19.43 12.74 4.35% 77.96
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 19 3.21 3.34 0.00% 68.26
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 18 22.67 18.27 16.67% 76.89
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 3.94 3.06 0.00% 71.00
※解 説
症例数1位は、末梢血管に対するカテーテル治療目的の入院です。
 総数36件のうち、31件は下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術目的の入院で、平均在院日数(当院)は4.55日となります。
 残りの5件は急性動脈閉塞に対する緊急治療であったため、平均在院日数(当院)は15.00日となります。
〃 2位は、腹部・胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療目的の入院を指します。
〃 3位は、下肢静脈瘤手術の入院を指します。
〃 4位は、大動脈解離の治療(保存療法)の入院を指します。
〃 5位は、虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査の入院を指します。

平成28年度に当科で施行した手術総数は302件、内訳は、心臓大血管手術53件、腹部大動脈瘤手術36件、閉塞性動脈硬化症手術89件、下肢静脈瘤手術20件、内シャント手術44件となっています。手術件数とDPCコードは必ずしも一致しませんが、DPCコードに基づく患者数の順位は、上記のとおりです。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 50 12.02 9.87 32.00% 74.52
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 44 17.30 16.54 47.73% 69.66
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 16.92 19.35 57.69% 69.35
010030xx01x00x 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 12.50 15.99 4.17% 67.13
010070xx01x00x 脳血管障害 脳血管内手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 10.58 14.40 0.00% 73.88
※解 説
脳梗塞は分類が多岐にわたり、治療法も少しずつ異なるため、上記のように一つの分類毎の患者数は脳梗塞全体に比べるとかなり少なくなります。
症例数1位は、外傷性慢性硬膜下血腫に対して、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行った症例です。
  〃 2位は、脳梗塞の治療目的入院で脳保護剤(エダラボン)を使用した症例です。
  〃 3位は、脳出血の治療目的入院の症例です。
  〃 4位は、未破裂脳動脈瘤に対して開頭クリッピング術を行った症例です。
  〃 5位は、内頸動脈狭窄症に対して動脈血栓内膜剥離術を行った症例です。
脳梗塞は、できるだけ早く治療を開始することにより、神経症状を軽減させることが出来る疾患です。当科は、SCU(脳卒中ケアユニット)を有し、発症直後から脳卒中患者の適切な治療とリハビリテーションを組織的・計画的に行う脳卒中専用の治療を行っており、早期の自宅復帰を目指しています。急性期治療を過ぎた患者で更なるリハビリテーションが必要な方には、脳卒中地域連携パスを用いて当院と連携した回復期リハビリテーション病院に転院してリハビリテーションを行って頂くことがあります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 52 24.48 27.63 88.46% 81.29
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 34 18.03 20.57 50.00% 79.24
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 30 8.73 5.49 3.33% 66.40
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 27 4.22 5.69 0.00% 71.78
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 25 32.32 26.26 8.00% 70.80
※解 説
整形外科では、各種の運動器の救急外傷(脱臼、骨折、捻挫等のけが)の診察や治療を24時間体制で行っています。また、関節障害に関する治療も随時、行っております。
詳しくは、当院のホームページ「診療科・各部門紹介」の整形外科のページをご覧ください。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 29 4.76 4.28 0.00% 54.62
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 28 2.93 3.44 0.00% 76.18
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 12 22.42 11.97 16.67% 72.33
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※解 説
当科は、皮膚腫瘍(良性)に対する摘出術目的の入院が1番目に多く、眼瞼下垂に対する手術目的の入院が2番目に多くなっています。これら上位2症例で入院患者数の約35%となります。
3番目に皮膚膿瘍、蜂窩織炎を含む急性膿皮症に対する治療目的の入院が多くなっています。この患者数に、手術を実施した患者数は含まれておりませんが、皮膚の壊死があれば壊死部分を切開することもあります。
また、この表の症例以外にも褥瘡(床ずれ)等も扱っており、スキンケアを専門に行う認定看護師(WOC)と共に治療に当たっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 6.74 6.42 0.00% 6.11
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 15 2.33 10.17 0.00% 4.00
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 14 3.00 5.50 0.00% 3.64
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 11 3.27 6.02 0.00% 0.45
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※解 説
小児は急性疾患が多く、入院は呼吸器疾患や脱水を伴う胃腸炎が多くなっています。
当院の小児科では、小児のあらゆる症状や訴えに対応した一般診療を行い、必要に応じて専門科(院内他科や院外他施設)と連携をとって診療に当たっています。外来での治療は勿論のこと、入院が必要な場合にも対応しています。専門外来は心臓病(先天心疾患、川崎病、不整脈など)が毎週、神経外来(てんかん、神経筋疾患など)が年2回(北海道大学病院神経専門医が対応)開いています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 65 10.42 7.44 0.00% 75.95
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 43 2.79 2.82 2.33% 63.42
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 41 12.80 12.43 7.32% 71.85
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 34 3.18 7.08 58.82% 79.21
110070xx97x00x 膀胱腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 8.44 9.39 0.00% 75.75
※解 説
当科では、膀胱がん、腎がん、腎盂がん、尿管がん、前立腺がん、精巣がんなどの泌尿器科領域の悪性腫瘍疾患の診断・治療(手術療法・薬物療法・放射線療法)を行っています。
また、体外衝撃波結石破砕装置を設置しており、腎・尿管結石の破砕術目的治療にも積極的に取り組んでいます。
尿路感染症や腎盂腎炎などの感染性疾患の治療も行っております。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 34 4.21 5.12 0.00% 68.44
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 13 10.69 10.05 0.00% 53.92
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 11 6.09 6.42 0.00% 51.91
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※解 説
当院では婦人科の一般診療、良性疾患から悪性腫瘍に対して、診断から治療まで広く対応しています。入院治療を行った症例数第一位は子宮の悪性腫瘍に対して化学療法を行った症例です。化学療法は繰り返して行うため、統計上、延べ入院数が多くなりますが、近年は外来化学療法を受けられる患者さんも増えています。また、悪性腫瘍に対しては、放射線治療科との連携により放射線治療を行うことも可能です。症例数の第二位は子宮筋腫や子宮腺筋症に対して子宮摘出術(腹式)を行った症例です。症例数第三位は卵巣の良性腫瘍に対する腹腔鏡手術のための入院です。このほか卵巣悪性腫瘍に対する化学療法を行う入院等もあります。
※(-)10症例未満であり、ゼロではありません。
入院症例数は上記のとおりですが、外来診療も含め、検査や治療方法については、患者様やご家族としっかりとご相談しながら、ご希望や状況に適した治療を安心して受けていただけるよう心がけております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx99x4xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等24あり 80 2.00 2.49 0.00% 79.19
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2あり 28 2.00 2.46 0.00% 70.89
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 16 10.75 10.53 6.25% 66.00
020210xx97x0xx 網膜血管閉塞症 その他の手術あり 手術・処置等2なし 15 7.73 8.02 0.00% 76.20
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 13 6.69 7.72 0.00% 78.54
※解 説
当科の主な対象疾患は、白内障、網膜硝子体疾患(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、網膜前膜)緑内障などになります。
最も多い症例は白内障ですが、DPC対象症例ではないため上記表には記載されておりません。加齢黄斑変性症の治療である硝子体内注射(抗血管新生療法)は、1泊2日の入院で行なっています。入院治療の多くは、手術目的となっておりますが、平均在院日数は、全国平均より短い傾向にあります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 33 7.85 7.47 0.00% 57.58
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 29 5.00 5.50 0.00% 35.38
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 29 4.90 5.24 0.00% 66.69
030428xxxxxxxx 突発性難聴 18 8.94 9.37 5.56% 61.50
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり 16 8.00 8.77 0.00% 29.31
※解 説
当科の主な対象疾患は、中耳炎、慢性副鼻腔炎、扁桃炎、声帯ポリープ、めまい、顔面神経麻痺、頭頸部腫瘍などです。
なかでも、慢性副鼻腔炎に対する手術目的で入院する患者さんが最も多いです。これらの患者さんの中には、鼻茸が発生している事も多く、慢性副鼻腔炎の手術時に取り除き、病理診断にて悪性ではないことを確認しています。
また、扁桃炎・扁桃周囲炎に対する治療目的の患者さんも多く、点滴療法で軽快される事が多いですが、中には切開などの手術療法の必要な比較的若い患者さんも多いです。
めまい(前庭機能障害)に対する疾患では、救急車で搬送される方も多く、諸検査などを施行した後、点滴治療等で症状が緩和され退院しています。突発性難聴の疾患では、点滴療法や麻酔科へ依頼して星状神経節光照射などの治療を行っています。
対象疾患の多くは、クリニカルパスを使用しており、平均在院日数は全国平均に合致しています。
なお、当院は小樽市内で唯一、耳鼻咽喉科の入院施設を有しています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 4.64 3.64 9.09% 50.09
- - - - - -% -
- - - - - -% -
- - - - - -% -
- - - - - -% -
※解 説
麻酔科の入院では過量服薬等による、薬物中毒が最も多くなっています。
その他、合併症のある高リスク患者の手術後管理、敗血症をはじめとし様々な疾患に伴う呼吸循環不全患者、急性中毒患者、心肺停止患者などを対象に、集中治療室において年間150人前後の患者さんを治療しています。
※10症例未満の症例は表示されていません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 35 17 - 9 - 35 1 7
大腸癌 19 37 31 9 11 81 1 7
乳癌 20 40 - 5 - 29 1 7
肺癌 21 - 42 105 40 24 1 7
肝癌 - - - - - 14 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※解 説
UICC病期分類とは、UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程度を、一度に表わすことが出来るように作られたのがStage分類です。
この指標では、当院が入院治療を行った5大癌のStage分類毎の患者数を示しております。
5大がんのうち肝臓がんの症例数は少ないですが、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がんの症例に関しては、手術療法、化学療法や放射線療法など患者さんの状態に合わせた治療を行っております。
当院は、国が整備する「地域がん診療病院」の指定を受けており、小樽市及び後志地区のがん診療の拠点として、後志管内では唯一放射線治療を行っている施設であり、がん相談支援やがんサロン(ポプラの会)の設置をし、がん化学療法認定看護師や緩和ケア認定看護師をはじめチームで患者さんの診療を支え、地域の患者さんが安心して治療が受けられるように診療に努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 11.87 53.53
中等症 45 15.53 78.51
重症 11 26.64 82.55
超重症 - - -
不明 - - -
※解 説
市中肺炎とは、普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎をいいます。
重症度は、治療方針決定のために「尿素窒素(BUN)」「動脈血酸素飽和度(SPO2)」「血圧」の結果及び「意識障害」「免疫不全状態」「肺炎重症度規定因子」を用いて重症度を分類しています。

当科では、軽傷の場合は外来治療が基本となりますが、患者さんの状態によって入院しての加療となる場合があります。
中等症の患者数が一番多くなっており、重傷または超重症と重症度が増すにつれ、平均年齢も高くなり在院日数も延びる傾向にあります。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -%
その他 - - - -%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -%
その他 - - - -%
I63$ 脳梗塞 3日以内 212 26.66 74.93 48.96%
その他 29 19.86 72.34 5.81%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -%
その他 45 8.64 74.40 0.00%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -%
その他 - - - -%
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -%
その他 - - - -%
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -%
その他 - - - -%
※解 説
脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈の閉塞または狭窄のため脳虚血を来たし、脳組織が酸素または栄養の不足のため傷んでしまうことをいいます。また、それによる諸症状が脳梗塞後遺症と呼ばれることがあります。
この指標では、発症日の違い(急性期、慢性期)による転院率、入院期間の違い等について示しています。
(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 175 0.43 1.18 0.57% 68.57
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 23 6.91 17.91 21.74% 81.17
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 21 4.57 13.71 0.00% 71.19
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 19 1.74 11.05 0.00% 72.79
K654 内視鏡的消化管止血術 18 0.22 9.61 11.11% 75.22
※解 説
入院で最も行われた手術は、大腸ポリープ等に対して大腸内視鏡により行う「内視鏡結腸ポリープ・粘膜切除術」で175件行われています。
次いで、胆管腫瘍等により胆汁の流れが悪くなった部分の治療を行う「内視鏡的胆道ステント留置術」が23件となっています。
手術件数3位の「抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置術」は、がんの化学療法を中心静脈より行う際に、必要となる器具を体内に埋め込むための手術です。入院中に、外科医にて施行される手術ですが、手術後は消化器内科医によって引き続き化学療法を行います。
早期胃癌等の胃、十二指腸腫瘍に行う内視鏡手術「内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)」が19件、消化管出血の際に内視鏡下で止血を行う「内視鏡的消化管止血術」は18件となっています。
この他、内視鏡検査、治療件数の詳細は診療科紹介:消化器内科のホームページに記載しておりますので、ご覧ください。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 70 5.40 3.79 5.71% 73.04
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 31 7.06 7.90 3.23% 80.06
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 26 0.04 15.31 7.69% 72.62
- - - - - -% -
- - - - - -% -
※解 説
当科における血管内カテーテル治療実績は年々増加傾向にあります。
当科では、特に狭心症・心筋梗塞の低侵襲カテーテル治療・高血圧・禁煙治療に力を入れており、左記のカテーテル治療は、平成28年度に149件実施されました。そのうち96件が、経皮的冠動脈ステント留置術として1位・3位としてそれぞれ計上されています。
心疾患の精査・治療前の診断目的や治療後の定期検査として、心血管カテーテル検査の入院も多く診ています。また、ペースメーカー移植術の患者数が2位となっております。
(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 10 30.80 32.40 40.00% 73.20
- - - - - -% -
- - - - - -% -
- - - - - -% -
- - - - - -% -
※解 説
シャント設置術は、透析導入前に計画的に行われるケースについては、一週間前後の入院となる事が多く、
緊急的透析導入後に行われた場合には、入院期間が延長するケースが多くみられていました。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 44 2.20 6.25 2.27% 66.55
K6335 鼠径ヘルニア手術 35 1.60 4.40 0.00% 71.86
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 31 2.23 4.58 0.00% 72.19
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 26 9.19 12.38 3.85% 71.77
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 25 3.76 10.28 0.00% 65.20
※解 説
消化器や乳腺・甲状腺などの良性・悪性疾患の外科治療を行っております。
手術の動向、実績(H28年度)は下記のとおりで、クリニカルパスを用いて手術の標準化と患者QOLの向上に努めています。
手術の実績については、診療科紹介:外科のホームページに掲載しておりますのでご覧ください。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 40 1.38 4.90 2.50% 76.10
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 23 0.04 0.26 0.00% 67.74
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 19 2.68 20.21 15.79% 79.89
K617-2 大伏在静脈抜去術 19 1.00 1.21 0.00% 68.26
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 17 9.24 17.59 5.88% 76.29
※解 説
症例数1位は、末梢血管に対するカテーテル治療目的の入院です。総数40件のうち、33件は下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術目的の入院で、平均術前日数は1.39日、平均術後日数は2.15日となります。残りの7件は、急性動脈閉塞に対する緊急治療等であったため、平均術前日数は0.14日、平均術後日数は19.00日となります。
〃 2位は、透析シャントに対するシャント拡張術および血栓除去術目的の入院です。
〃 3位は、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術目的の入院です。
〃 4位は、下肢静脈瘤の治療目的の入院です。
〃 5位は、閉塞性動脈硬化症の治療(バイパス術)目的の入院です。

平成28年度に当科で施行した手術総数は302件、内訳は、心臓大血管手術53件、腹部大動脈瘤手術36件、閉塞性動脈硬化症手術89件、下肢静脈瘤手術20件、内シャント手術44件となっています。DPCのデータとしては、閉塞動脈硬化症関連の手術が上位を占めています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 56 2.02 23.38 35.71% 77.93
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 40 0.83 32.28 77.50% 70.00
K178-4 経皮的脳血栓回収術 32 0.41 28.63 81.25% 77.31
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 31 1.13 23.32 25.81% 66.45
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) 31 3.90 18.29 16.13% 74.23
※解 説
症例数1位は、外傷性慢性硬膜下血腫に対して、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行った症例です。
  〃 2位は、脳出血に対して、開頭血腫除去術を行った症例です。
  〃 3位は、脳梗塞に対して、脳血栓回収術を行った症例です。
  〃 4位は、くも膜下出血および未破裂脳動脈瘤に対し、脳動脈瘤クリッピング術を行った症例です。
  〃 5位は、内頸動脈狭窄症に対して動脈血栓内膜剥離術を行った症例です。
DPCのデータ上からは、上記が症例件数の多い主要手術別の上位5手術です。

平成28年度に当科で施行した手術総数は511件、その内訳は、くも膜下出血に対する手術(クリップ17件・コイル塞栓術21件)、未破裂脳動脈瘤の手術(クリップ25件・コイル塞栓術9件)、頸動脈内膜剥離術36件、頸動脈ステント留置術22件、脳血管バイパス手術3件、脳出血に対する血腫除去術32件等となっております。詳しくは、当院ホームページの「診療科・各部門紹介」の「脳神経外科」のページをご覧ください。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 55 5.09 18.58 67.27% 77.82
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 47 2.74 29.17 6.38% 71.66
K093 手根管開放手術 24 0.75 1.67 0.00% 71.29
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) 22 2.14 50.68 0.00% 71.55
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 22 3.86 17.36 9.09% 68.50
※解 説
平成28年度に当科で施行した手術総件数は約440件、その内訳は、四肢骨折手術159件、
人工関節置換術(人工骨頭挿入含む)65件、脊椎固定・椎弓形成術45件、手根管開放手術23件、
腱板修復術21件、などになっています。
詳しくは、当院のホームページ「診療科・各部門紹介」の整形外科のページをご覧ください。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 23 0.96 1.00 0.00% 75.65
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 10 0.70 1.20 0.00% 46.70
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- - - - - -% -
- - - - - -% -
※解 説
当科の手術は、眼瞼下垂の手術件数が1番多く、皮膚腫瘍の手術が2番目となります。眼瞼下垂の手術は両眼を一度に行う場合と、片眼のみ行う場合に分かれますが、入院期間に差はありません。(病院指標の作成ルールに則り、症例数が10未満の場合は表示されません。)
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 89 1.64 8.71 0.00% 76.16
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 79 0.97 4.52 30.38% 76.35
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 77 1.23 1.16 3.90% 63.39
K800-2 経尿道的電気凝固術 29 1.24 5.90 0.00% 75.90
K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) 18 1.61 5.11 11.11% 71.61
※解 説
当科で多い手術は、膀胱癌に対する経尿道的手術です。次に、尿管結石や尿管狭窄等による尿の通過障害を防止するために行う、経尿道的尿管ステント留置です。また、腎・尿管結石の手術治療の中心である結石尿管結石除去術・体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行っております。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 15 4.07 10.07 0.00% 59.27
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 11 1.27 3.82 0.00% 51.91
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- - - - - -% -
- - - - - -% -
※解 説
当科の手術件数第一位は子宮筋腫や子宮腺筋症に対する子宮摘出術(腹式)です。子宮摘出術では開腹手術が最も多くなりますが、状況に応じて膣式手術や腹腔鏡下手術も行っています。子宮筋腫は、月経過多や月経痛、腹部腫瘤感などの症状がある場合に治療をお勧めします。治療方法には、薬物療法(ホルモン治療)の他、筋腫核出術、子宮全摘術などの選択肢があります。
手術件数第二位は、卵巣良性腫瘍に対する腹腔鏡下での腫瘍摘出手術です。腫瘍摘出術は開腹手術の他、腹腔鏡手術も積極的に行っています。また年齢とともに増加する子宮下垂や子宮脱に対しても、保存的治療の他、状況に応じて手術を行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 593 2.63 1.01 0.84% 75.96
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 72 0.93 6.56 1.39% 71.11
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) 12 0.17 1.00 0.00% 74.75
- - - - - -% -
- - - - - -% -
※解 説
昨年度593人に行われた白内障手術(水晶体再建術)は、当科で実施している最も多い手術です。基本的には入院での加療を行っており、順番待ちを短縮できるよう努めておりますが、予約には数ヶ月を要しております。次いで、糖尿病網膜症や網膜前膜、黄斑円孔、網膜剥離等の網膜硝子体疾患に対する硝子体手術です。患者さんの状態によっては上記の白内障手術と同時に行なっています。
また後志管内で硝子体手術を行っている施設は当院のみとなります。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 25 1.00 6.24 0.00% 21.12
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 22 1.00 6.05 0.00% 56.50
K3892 喉頭・声帯ポリープ切除術(直接喉頭鏡又はファイバースコープによるもの) 12 1.00 5.83 0.00% 55.67
- - - - - -% -
- - - - - -% -
※解 説
当科で最も多い手術は、習慣性扁桃炎、または睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋扁桃手術であり、次いで、内視鏡下の鼻・副鼻腔手術です。三番目に声帯ポリープに対する声帯ポリープ切除術が続きます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 12 0.17
180010 敗血症 同一 - -
異なる 13 0.19
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 17 0.24
異なる - -
※解 説
 この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。
更新履歴
2017年9月27日
平成28年度病院指標を公開しました。