腎臓内科

外来担当医表

 
午前吉原山地
{予約のみ}
吉原
{予約のみ}
山地
{予約のみ}
午後吉原
【診察受付時間】午前8:00~11:30
【診察開始時間】午前8:40
※新患・予約外の診察に関しては、事前に腎臓内科外来にお問い合わせください。
腎臓内科
医師不在日
不在医師備考
※現在、医師不在日はありません。
※随時更新していますが、急な変更等によりお知らせができない場合もありますので、ご理解をお願いいたします。

診療内容の概要

腎臓内科は腎臓に関わる病気を診断・治療する診療科です。日本の慢性腎臓病患者は1330万人と推定され、成人の8人に1人は慢性腎臓病患者であるとされており、まさに国民病といえますが、その内訳は、ごく早期のタンパク尿・血尿のみの方から、末期腎不全として透析・移植治療を要する方まで幅広くなっております。また慢性腎臓病は心筋梗塞や脳卒中、心不全などの心血管系疾患や死亡のリスクを上昇させることが、国内外の多くの臨床研究で示されています。
このように腎臓の機能が低下してくる状態を慢性腎臓病 CKD(chronic kidney disease) といいますが、その定義は

  1. 尿異常、画像診断、血液、病理組織で腎障害の存在が明らかである、特に1日150mg以上の尿蛋白があることは腎不全進行のリスクとされています。
  2. 糸球体濾過量 GFR(estimated glomerular filtration rate) が60ml/min/1.73m2以下

    1,2のいずれかまたは両方が3か月以上持続する状態をCKDといいます。

糸球体濾過量 GFRを換算式により算出した推定糸球体濾過量eGFR(estimated glomerular filtration rate) は、腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示す数値になります。この値が低いほど腎臓の働きが悪いという事になります。年齢、性別、採血検査で調べられる血清クレアチニンの値から求められ、eGFR、尿たんぱくの量から分類されるCKDヒートマップがCKDのリスク分類として用いられております。

CKDには原疾患により進行を遅らせることが可能なものもあり、早期発見早期治療を行う事がとても重要ですが、その主要原疾患、つまり腎臓が悪くなった原因の疾患は、慢性糸球体腎炎によるものは年々減少し、かわりに近年は糖尿病や高血圧を原因とする、糖尿病性腎臓病や腎硬化症といった生活習慣病をベースに腎機能が悪くなることが原因として最も多くなっています。よって、日々の生活習慣の改善、食事療法や体重管理、血圧の管理、貧血の治療、骨ミネラル代謝の治療、脂質の管理、血糖値の管理など総合的な治療が必要となります。
しかし中には進行を抑えられず、透析などの腎代替療法が必要となる患者様もおります。腎代替療法には透析と移植があり、透析には血液透析と腹膜透析、移植には生体腎移植と献腎移植があります。
当院ではその全ての治療法に対する十分な説明を行い、どの治療法がその患者様に最も適しているかを一緒に相談させていただき、ともに選択をしております。

腎代替療法、腹膜透析について

日本の透析患者数は年々増加しており、2021年12月現在は349,700人の透析患者様がいます。また、日本全体の高齢化と同様に透析患者様も高齢化しており、慢性維持透析患者様の平均年齢は69.67歳となっています。しかしその内訳は施設血液透析に極端に偏っており、腹膜透析や在宅血液透析、移植といった在宅治療は日本では非常に少数となっています。
腹膜透析は、腹部にカテーテルを留置する手術を行い、そのカテーテルを介して腹腔内に透析液を注入し自分の腹膜を介して透析を行う治療法です。基本的に毎日ご自宅で治療を行っていただく在宅治療になるので、通院は1~2回/月ほどで施設血液透析と比べ時間的制約が少ないです。確かに腹膜炎などの合併症がおこることもありますが、血液透析でもバスキュラーアクセストラブルなど様々な合併症が起こることがありますし、腹膜透析には身体的な負担が少ない・残腎機能が保持されやすいなどの利点もたくさんあります。以前は腹膜透析は若くて自立した患者様がするもの、仕事に従事している人が社会活動を続けていけるための透析治療と考えられる傾向が強く、それはいわゆる「PDファースト」の概念として間違ったものではないのですが、最近は「実は高齢者にこそ腹膜透析は非常に適している治療法」とも考えられるようになってきています。つまり体格の大きい若年者などでは腹膜透析では透析不足になることも懸念されますが、食事量や代謝率の低い高齢者では腹膜透析でも十分な透析効率が得られることが多く、また身体的な負担が少ない点や在宅治療である点などから、高齢患者様の腎代替療法に腹膜透析を選択する事の重要性が注目されるようになってきています。ただ「自宅で自分でする」という事に抵抗や不安を強く感じ、「自分には無理だ」と思われしまう患者様も少なくないと思います。しかし訪問看護を積極的にとりいれることによって解決できることも多いです。高齢者に腹膜透析を選択する場合には使用透析液量は少量ですむ場合が多く、高齢者には1~2回交換のCAPD(持続携行式腹膜透析)を訪問看護の時間にあわせ処方したり、1日/週は腹膜透析をお休みするPDホリデーを設けたりするなどの工夫を行うこともできます。腹膜透析の最大のメリットは、「比較的今までとさほど変わらない生活を自宅で過ごすことができる」という高いQOLを得る患者満足度にあると考えられます。社会全体の高齢化に伴い透析患者様の高齢化も進んでおりますが、高齢腎不全患者様に対する治療法の一つとして腹膜透析の選択もあると思われます。
また、当院では血液透析患者様のバスキュラーアクセス管理や、生体腎移植相談や献腎移植登録紹介も行っておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。

まずはご自分の腎臓の状態を知りましょう。

  • 検診で尿蛋白を指摘された
  • 家族に透析をうけている人がいるが、自分の腎臓は大丈夫か心配
  • そろそろ透析が必要といわれた
  • 血液透析以外の腎代替療法の話を聞いてみたい

 

地域に根差した最良の腎臓病医療を提供したいと思っております。

主な対象疾患

急性腎障害、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急速進行性糸球体腎炎、糖尿病性腎臓病、腎硬化症、慢性腎臓病、慢性腎不全、腎代替療法選択、血液透析、腹膜透析、腎移植相談、シャントトラブル など

血液透析

透析導入および外来・入院患者の維持透析をおこなっています。
個室(コンソール1台)で感染症に対応した透析が可能です。

腹膜透析

導入および導入後の診療をおこなっています。

 

令和5年4月より当科の入院診療を再開しています。

医師紹介

山地 浩明 Hiroaki Yamaji (医療部長)
資格
  • 日本内科学会(認定医)
  • 日本腎臓学会(専門医)
吉原 真由美 Mayumi Yoshihara (医長)
資格
  • 医学博士
  • 日本内科学会(認定医・総合内科専門医)
  • 日本循環器学会(循環器専門医)
  • 日本透析医学会(透析専門医・指導医)
  • 日本腎臓学会(腎臓専門医・指導医)
  • 日本腹膜透析医学会(認定医・評議員)
  • 日本腎代替療法医療専門職推進協会(腎代替療法専門指導士)

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