札幌医科大学麻酔科学講座開講65周年記念祝賀会祝辞

:令和4年12月10日(土) ホテルニューオータニイン札幌

 皆さん今晩は、まずはじめに当教室・同門会員の皆さんにはこの激動の1年間をよく頑張って活動されご苦労様でした。さて、これから札幌医科大学麻酔科学講座開講65周年記念祝賀会が盛大に開催されます。この会には教室・同門会員および来賓の山下学長はじめ当教室関連病院の院長先生方そして医療業界の方々がご多忙のなかこのように多数ご参集されましたこと誠に喜ばしく、心より感謝申し上げます。
 今年はコロナウイルス感染症の拡大を十分に抑えられず、皆さん方は何かと不安でご苦労された日々を送られたことと推察致します。この状況を乗り切るために多くの施設、職場ではその対策、対応に苦慮されておりました。この件で私どもが重要視したことは①職員間、部門間のコミュニケーションをしっかりとる。②チーム医療、地域連携を強化する。③現場に役立つ、喜ばれることに積極的に貢献する。そして④今回の経験や実績を検討し、公表することでした。これによって感染症拡大抑制にかなりの成果が得られたものと思ってます。
 さて、当教室は今年開講65周年を迎えました。人では65歳になりますが、この年齢は医師職員では定年退職を迎え、新たな第2の人生を歩むことになります。一方教室組織では発展のために新しい目標を立て、教室員皆が同じ方向に向って歩んで行くことを強く求められます。幸いにも当教室は3つの大切な財産が活用されています。すなわち①臨床・研究・教育面の実力、実績がある。②人材、人脈が整っている。そして③教室は良き伝統のもとに運営されていることです。従ってこのような良き状況を最大限活用して、各教室員は自分を磨き、教室の活性化、発展に力を尽すことを大いに期待されます。
 私は今年度の当教室・同門会員の活動において喜ばしく、誇りに思うことが大きく2つ程ありました。
 ①その1つ目は当教室員の仕事振りに関してです。私は北大、札幌医大両大学の先生、そして関連病院の先生方々から、「当教室員の多くが気持ちよく仕事を引き受け、よく働いてくれる」との好ましい評判をよく聞かされることでした。これは当教室の教育方針、人材育成が適正に行なわれたことによるものと思ってます。
 ②2つ目は教室・同門会員の活躍に関してです。最近教授に就任した同門の秋田大学の新山先生、熊本大学の平田先生が今年の学術総会において教授として立派な講演をしていたことです。その成長振りに感心しました。それから同門のNTT東日本札幌病院ペインクリニックの御村先生、旭川医大病院集中治療部の小北先生が今年度の北海道医師会賞・知事賞を受賞したことです。2人の努力と功績は誠に立派でありました。そして山蔭教授は日本麻酔科学会理事長としての活動が高く評価され、来年度も継続することになっています。日本の麻酔科医療のために尽力されることを期待してます。
 その他の教室・同門会員の皆さん方には彼らと同様な活躍が大いに期待できますので、常にあせらず、あわてず、あきらめずの気持ちと、明るく、素直で、前向きな態度で仕事に果敢に挑戦することを望んでます。
 それではここにご参集の皆さんのご健康とご多幸を祈るとともに、これから始まる祝賀会が楽しく、有意義なものになることを願ってます。幹事の皆さん宜しくお願い致します。これにて祝辞と致します。どうもありがとうございました。

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